乃木坂46を卒業「白石麻衣」最後の『紅白』で見せた涙
12月31日、『紅白』の本番にて
なぜ、『紅白歌合戦』の曲目が、『シンクロニシティ』だったのか。なぜ、乃木坂46・欅坂46・日向坂46の合同パフォーマンスだったのか――。発表を聞いたとき、誰もが気がついた。
『紅白』のステージで3グループのセンターに立った、乃木坂46の白石麻衣(27)が、年内に卒業することが1月7日、発表された。
《卒業は2年前、25歳を迎えた辺りからずっと考えていました。(中略)乃木坂で過ごした約8年は私にとってすごく大事な時間でしたし、たくさん自分と向き合うことができた時間でした》(白石のブログより)
メンバーに卒業を報告したのは、発表の前日、1月6日だった。
「メンバーとスタッフによる初詣のあと、集まったメンバーに、白石が自分の口で報告しました。1期生は涙ぐみ、後輩たちは口々に感謝を伝えたそうです」(芸能関係者)
白石は2019年11月、本誌の取材に、こう話していた。
「4期生も入ってきて、後輩もたくさんできたので、お手本になるような部分を見せていきたいです。でも先輩、後輩の壁はなく、みんな仲よくしたい」
グラビアに挑戦したのも、女性誌の専属モデルになったのも、グループで最初。主張の強いタイプではないが、背中で後輩に語ってきた。
「焼き肉好きで、いつもモリモリ食べる白石を見習って、後輩も不必要な食事制限はせずに、よく食べるようになりました」(前出の芸能関係者)
マネージャーからのメールには、事務連絡にも丁寧にひと言添えて返す。「乃木坂46のなかでいちばんしっかりしている」と皆が口を揃える白石だが、デビュー当時はそこまでプロ意識が高くなかった。撮影でお化け屋敷に入るのを、泣いて拒んだこともあった。
変わったのは、グループの真ん中に初めて立ったとき。「自分がしっかりしないと、全体に迷惑をかける」という自覚が、彼女を変えた。
同期で2018年に卒業した生駒里奈(24)はインスタグラムのストーリーズに《乃木坂の美しさは貴女だと思っています》と、最大級の感謝をつづった。
自分の後をついて坂道を登ってきた後輩たちと、白石にとって5回めとなる、最後の『紅白』。彼女を中心に輪を作る『シンクロニシティ』を、『紅白』で歌うのは初めてだった。パフォーマンスを終えた白石の眼は、うるんでいた。
(週刊FLASH 2020年1月28日号)