保釈時の國母被告

「彼には本気で反省してもらいたいですよ」
 そう切実に語るのは、日本キャスターボード協会代表を務める成田童夢氏(34)だ。

 2019年11月27日、国際郵便で大麻を密輸したとして、「大麻取締法違反」などの罪で起訴されたプロスノーボーダー・國母和宏被告(31)。2006年のトリノ冬季五輪で、日本代表としてともに出場した成田氏が、後輩である國母被告から受けた “被害” を教えてくれた。

「2005年、カナダでおこなわれたスノーボードのワールドカップで、日本人出場選手で唯一、私だけが3位の表彰台に上ったんです。

 ホテルで開かれた祝勝会に行くと、当時16歳の國母がビールを飲んでいました。私にも飲酒をすすめてきたので断わると、いきなりテキーラの空き瓶で、後頭部を殴られたんです。傷口から出血するほどの強さでした。

 それでも私は、彼に歩み寄ろうと努力しました。たとえば、練習中に國母が素晴らしい技を決めたら、『いまのよかったね』と褒めたり。でも彼は、『オマエうぜえよ』など、3歳年上の私を愚弄するような言動を繰り返すのみでした」

 トリノ五輪直前の合宿でも、悪態をついていたという。

「大阪出身の私に対して、北海道出身の國母が『雪国出身でもないのに五輪に出てんじゃねーよ』とか、『たこ焼きだけ食っていればいい』などと言ってきました。逆に、私が國母を無視するような態度を取ると、『無視すんじゃねーよ』と絡んでくる。

 保釈後、メディアに対してガッツポーズを取るなど、不遜な態度だったと聞いています。『大麻ぐらいで逮捕してんじゃねーよ』程度にしか、考えていないと思いますよ」

なりたどうむ
34歳 1985年9月22日生まれ 大阪府出身 2006年トリノオリンピック・スノーボードハーフパイプ日本代表。「日本キャスターボード協会」の代表を務めるほか、2015年より「合同会社夢組」を設立し、タレントやアイドルのプロデュースやコンサル業も
こなす

(週刊FLASH 2020年1月7・14日号)