シリーズ完結編に「誇らしい」と語ったJ・J・エイブラムス監督

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 映画『スター・ウォーズ』シリーズのエピソード9にあたる最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を手掛けたJ・J・エイブラムス監督が、本作への思いを語った。

 本作は、1977年公開の『スター・ウォーズ/新たなる希望』からはじまった、スカイウォーカー家の物語を描くシリーズ9作を締めくくる完結編。ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の教えを受けた主人公レイ(デイジー・リドリー)と、スカイウォーカー家であるカイロ・レン(アダム・ドライヴァー)による光と闇の対決や、皇帝パルパティーンの復活など、さまざまな要素にどんな決着が待っているのか。一切が謎のベールに包まれている本作について、エイブラムス監督は、ジェダイやシスが用いる超常的な力・フォースが重要な役割を果たすと語る。

 「フォースはスカイウォーカー家の物語においても常に重要なものであったし、僕も子供のころから大好きな要素だった。フォースなしでも『スター・ウォーズ』を語ることはできる。けどフォースがあることで、より深く意味のある物語が描けると思うんだ。それがライトサイドであれダークサイドであれ、今回もフォースは物語の中心であり大事な存在。フォースにバランスがもたらされるのか、それは本作の重要な側面だよ」

 エイブラムス監督といえば、エピソード7にあたる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)や『ミッション:インポッシブル』シリーズなど、数々の大ヒット作を監督・プロデュースしてきた稀代のヒットメーカー。それでも、自分の映画作りにおいて「常に反省点や心残りはある。それは逃れられないもの」というが、『スカイウォーカーの夜明け』は心から誇りに思える作品だと自負する。

 「新しいキャラクターやアップグレードもあるけど、シリーズの第9章として、これまで起きたことに全く触れないということはありえないよね。1本の映画に全ての要素を入れることはできないけれど、8本の映画をつなげる完結編になっているよ」

 気になる物語の結末だが、エンディングのアイデアは初期段階で思いつき、制作の過程でブラッシュアップされていったという。「冒頭のシークエンスを考える方が大変だったね。もちろん、そこに到達するまでは時間がかかった。この映画について、ぱっとすぐに決めたものは何もないよ。でも考えついたときには、もうこれしかない! って思ったんだ」

 さらにエイブラムス監督が自信を見せるのが、シリーズに携わってきた、作曲家ジョン・ウィリアムズによるスコア。「とにかく彼のファンであれば、ぜひサウンドトラックでも聞いてほしい。新しい楽曲も、美しいものからズンと響くもの、エキサイティングな楽曲まで、全てが素晴らしいんだ。今回の仕事でジョンは“自分を超えた”みたいなんだよ」と笑顔で語った。(編集部・入倉功一)

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日より全国公開