多くの日本人観光客が台湾を訪れた際に日本のチェーン店や商品が多すぎて、「出国したのか不安に感じるレベルだ」という。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本のSNSでバズった内容を紹介する台湾のまとめニュースサイト「宅宅新聞」にて、多くの日本人観光客が台湾を訪れた際に日本のチェーン店や商品が多すぎて、「出国したのか不安に感じるレベルだ」と述べている事を紹介した。

 現在台湾に進出しているチェーン店は、セブンイレブン、ファミリーマートを始め、大戸屋、吉野家、ニトリ、ユニクロ、無印良品・・・と数えきれない数がある。

 サイトでは、「日本以上にセブンイレブンの密度が高い」、「同じく不安になったので追加しておきます」と記し、しまむらやカルピス等の写真を載せている日本人のSNSコメントを中国語にて紹介している。

 この記事に対して台湾読者からは、「私も日本に行った時、コンビニ店員が中国語であいさつするから、同じく不安になる(日本語話したいのに)。」、「今の日本はどこにでもタピオカミルクティーを売っているから、こっちも不安になる」といったコメントが見られた。どうやら台湾人が日本に観光に来た際も似たような感覚を覚えることがあるようだ。

 2017年の台湾経済研究院の調査によると、台湾国内のコンビニ店舗数は10,300店舗で、その内の79.1%の8,147店舗がセブンイレブンとファミリーマートとなっている。道を歩けば3分に1回はコンビニを見かけると言われている台湾で全体の約8割が日本のコンビニとなれば、日本人観光客が日本に居る気分になるのも納得である。

 また、2018年のジェトロによる調査にて台湾の消費者は日本語のパッケージに対して「おしゃれ」「信頼感」を感じる傾向があるため、「日本製品のパッケージは翻訳しないまま販売する方が効果的である」と書かれている。この効果を狙ってか台湾国内には日本製ではない商品にも関わらず日本語が書いてあるものが非常に多い。(文法や単語、言い回しが明らかにネイティブではないのが特徴)

 日本人観光客には少しがっかりするかもしれないが、こうした台湾国内の日本製品や日系店舗の多さは、台湾消費者からの好感度や信頼で成り立っているので、ここは喜んでいいのではないだろうか。(イメージ写真提供:123RF)