群馬県民の間で圧倒的な認知度を誇る上毛かるた。

群馬出身の筆者は地元を離れて10年以上経つ今でも「つる舞う形の群馬県」などの読み札をそらんじることができる。我ながら幼い頃に親しんだ文化の根強さに感心してしまうほどだ。


上毛かるたがガチャガチャに(画像はエポック社カプセルコレクション公式サイトより)

そんな上毛かるただが、実はいま県内限定でガチャガチャとして発売されている。ネット上では地元に帰省した群馬県民と見られるユーザーから、

「上毛かるたガチャなんてあるのね!」

と思わずコインを投入してしまったとするツイートが投稿されている。

たしかに、筆者も見かけたら購入してしまいそう。地元愛をくすぐるナイスなガチャガチャではないか。

そこで、Jタウンネット編集部は企画元を直撃し、制作の経緯を聞いた――。

絵柄は要望の多い順に決定


エポック社カプセルコレクション公式サイトより

こちらのガチャガチャは、エポック社から2018年12月より発売されている「上毛かるたポーチ」だ。群馬県愛に満ちた商品の開発に至った経緯をエポック社に取材すると、

「群馬のお客様のご意見を参考に 地元の方に向けた商品を発売するにいたりました」

と広報担当者。

以前からエポック社カプセルコレクションでは、「ご当地カプセル」と称して地域色を取り入れたガチャガチャを販売。「木彫り熊vs木彫り鮭 北海道限定版」や「東京ヘッドマークポーチ」などのラインナップが並ぶなか、群馬県民に親しまれる上毛かるたを商品化することになったのだという。

選出された絵札は「い」「に」「ち」「よ」「れ」「つ」「ら」「く」「ふ」「え」「き」。表裏に絵札と読み札がプリントされている。これに上毛かるたのパッケージと県のマスコットキャラ「ぐんまちゃん」をあしらったポーチを加えた12種がガチャガチャから登場するのだ。

絵札については、地元の人が一番との理由で群馬県の客はもとより社内の群馬出身の社員にもヒアリングを実施。要望の多い順に決定したそうだ。


エポック社カプセルコレクション公式サイトより

「群馬県内で小学校、中学校で必ず習う上毛かるたには 老若男女問わず親しみを持っているとお聞きしました。地元の方のみならず地元を離れられた方も 帰郷の際に是非、手に取って頂きたいとの思いから、年末年始に間に合うよう昨年末に発売いたしました」(広報担当者)

現在は12種のみだが、他の絵札を待望するお客さんの声もあるとのことで、次回作も含め検討中とのこと。

上毛かるたの全44種が出揃う日も近いか。故郷を遠く離れた群馬県民は帰省の際はぜひ気にかけてもらいたい。見かけたら、きっとコインを投入してしまうはず。値段は一回200円だ。