上白石萌音、女優姉妹ならではの楽しみは台本の読み合いと“効率カラオケ”
「仕事に関して、私は基本、スタートがネガティブなんです。“どうしよう”というネガティブなところから始まる。でも、できることは全部やったうえでうまくいかなければ、結局は“なんくるないさ〜”って。最終的にそこに行きつきます(笑)」
そう仕事観を語るのは、女優のみならず、歌手としても活躍する上白石萌音。“落ち込みやすいけど、戻るのも早い”という性格の秘密は、生い立ちにあるようで、
「私、小学生のときにメキシコに住んでいたんです。そこで“ケセラセラ”の精神に触れて。“風の流れに任せろ”“なるようになる”みたいな意味です。そのラテンの国で培った力で、うまく切り替えられるように心を鍛えています」
妹と歌い続ける“効率カラオケ”
上品で可愛らしい印象の上白石だが、映画『スタートアップ・ガールズ』では、自由奔放な大学生起業家に。しかも、髪はピンク……!
「女子ウケはよかったんですが、男子ウケは最悪でした(笑)。全然見慣れなくて、私も毎朝、鏡を見るたびにギョッとしちゃって。言いたいことはズケズケと言う役で、最初は暴言を吐くと心が痛んでいたんですが、監督に“もっといけ〜!”って言われることで、最終的には何でも言えるようになっていました」
劇中では山崎紘菜演じるビジネスパートナーとタッグを組む。上白石にとって、普段の“ビジネスパートナー”は仲よしのマネージャーだというが、大きな存在がもうひとり。それは、同じく女優として活躍する妹・上白石萌歌だそう。
「年々、姉妹という感じが薄れていって、同志というか、めちゃくちゃ心強い友を持った感じです(笑)。そんな存在がいるのは、幸せなことだなって。今でも何かあれば相談し合ったりしています」
家では姉妹で女優だからこその光景も。
「本読みを家でやるんです。お互いの台本読みに付き合うんですよ。出演作は必ず見て、感想も言い合います。カラオケにも行きますよ! “効率カラオケ”といって、時間を決めてしゃべらずに黙々と歌い続ける。歌もかぶらないように、お互いが何を歌いたいか察して、一緒に歌ったりハモったり(笑)。本当にいいパートナーを持ったと思います」
“同期”とW主演!「山崎紘菜ちゃんと主演を務めさせていただいたんですが、紘菜ちゃんとは同じオーディションで同じ賞をもらい、7年間同じチームにいて、何かあれば相談し合っていたのでいちばんの理解者なんです。同じ車で一緒に現場に行っあたりも(笑)。何をやっても受け止めてくれる絶対的な信頼があったので、今回共演できてすごく幸せでした」
映画『スタートアップ・ガールズ』9月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
IT×医療で起業を目指す自由奔放な大学生・光(上白石萌音)と、大企業に勤める安定志向のOL・希(山崎紘菜)。正反対な2人が、新プロジェクトで、まさかのビジネスパートナーに。出会いも相性も最悪!? そんな彼女たちを待ち受ける結末とは――?