これは意外と流行るかも...! 加熱式タバコ「痛グッズ化」してみました
加熱式タバコを使いだしてから2年ほどが経った。それまで吸っていた紙巻とは違って、同じデバイスをずっと使い続けるのが特徴だ。
シンプルで洗練されたデザインだが、長く使っていると見た目に飽きてしまう部分もある。そこであることを思いついた。例えばスマホケースのように、自分でオリジナルのデザインを施せないだろうか。
試しに調べてみると、ディープな世界が待ち受けていた。そう、世の中には「痛アイコス」「痛グロー」「痛プルーム・テック」といったものが存在していたのだ。
キャラへの愛を持ち歩ける
最近手に入れたばかりの黒い「プルーム・エス」を改めて見つめる。これはこれで好みのデザインではあるのだが、どこか手を加えてみたい気にもなる。
プルーム・エス
しかし、スマホケースのように既製品が豊富というわけでもない。
思えば、9年前にスマホを使い始めた頃、ケースは透明なものばかりで、自力で型紙を作ってケースと本体の間に挟んで使っていた記憶がある。
もしかして、あの頃と変わっていないのではないか。そう思いツイッターを調べると、自作や専門の業者に頼んでステッカーを加熱式タバコに貼っている人たちがいた。どうやら、これが「痛・加熱式タバコ」の世界のようだ。
くま坂らま男(@kumasakaramao)さんからの提供写真
痛車や痛スマホなどは浸透してきている世の中だが、こうした「痛アイコス」などお気に入りのキャラクターをデコレーションした加熱式タバコの存在はまだまだ認知されていない。
今回は、ツイッターで見つけた2人の「痛・加熱式タバコ」ユーザーに、その魅力を聞いた。
最初に話を聞いたのは、「妹の姉」(@notchan_mama)さん。この方は、スティックタイプのプルーム・テックにステッカーを貼っている。
妹の姉(@notchan_mama)さんからの提供写真(編集部で一部トリミング)
まず気になるのが、なぜ加熱式タバコを「痛グッズ化」しようと考えたのかだ。
妹の姉さんによれば、職場でプルーム・テックであれば室内でも使用可能になったため、同僚らが一斉にプルーム・テックを使い始めたという。同じデバイスを大勢で使っている状況――そこで、目印としてステッカーの導入を考えた。
「以前、iQOSを使っていた時に作ったステッカーを思い出しました。どうせなら自分の好きなキャラクターにしようと思って貼り始めました」
目印だけに留まらないのが痛・加熱式タバコの世界。魅力も感じているようだ。
「(ステッカーがあれば)自分のプルーム・テックがすぐにわかり、あまり話さなかったアニメ好きのスタッフとも会話するようになったことだと思います」
デバイスのステッカーを見て、同じ趣味と知る。会話のきっかけにもなるとは奥深い。
最後に筆者のようにステッカーの作成までにあと一歩踏み出せない人へのコメントをいただいた。
「シンプルなデザインなので自分の好きなようにアレンジできて気分もアガると思います!」
くま坂らま男(@kumasakaramao)さんからの提供写真
続いて、さまざまな「痛アイコス」を作っている、くま坂らま男(@kumasakaramao)さんだ。
「個性が出ますし、自分の好きなアニメキャラクターなどを使えば愛着が湧くということがメリットでしょうか」
喫煙者にとって肌身離さず持っている喫煙具。せっかくならば、好きなデザインにしたいものだ。
くま坂らま男さんが作った「痛アイコス」を画像や動画を通じて見せてもらった。どれもクオリティが高い。
「PCとプリンターがあれば簡単に作れるので、自分だけのカスタムを楽しむ方が増えてくれたら嬉しいです」
後押しのコメントもあり、関心が深まる一方だ。
くま坂らま男(@kumasakaramao)さんからの提供写真
自分用に作ってもらった
では、自分でも作ってみよう。いきなり自作というのもハードルが高いので、今回は加熱式タバコ用のステッカーを発注できる「FUN-CREATE(ファンクリエイト)」というサービスを利用した。注文にあたって、ファンクリエイトの担当者に話を聞くと、
「シールなのでやり直しがききますし、高価なものでもありません。飽きたら着せ替えもできます。
自分の好きなものにできて、変えやすい。そこが、加熱式タバコ用ステッカーの魅力だと思います」
と話していた。
せっかく記事にするのであれば、筆者の好みを出すより、長年使われていない悲運なジェイ・キャストのマスコットキャラにスポットライトを当てたい。そう考えて、こんなデザインにした。
ノマドウサギ(上)、タヌ子(下)
社員ですら忘れていた「ノマドウサギ」と「タヌ子」というキャラを起用した。どちらも、ジェイ・キャストのモブキャラだ。
黒の背景だと彼らが目立たないのであえて白の背景に。こうすることで、本体の黒とツートンカラーになるため、色のバリエーションも増える。
持ってみるとこんな感じ
さらに言えば、どちらのキャラも知名度が驚くほど低い。そのため、誰かに何のキャラかと問われれば、すぐにサイトの説明ができて宣伝になる。我ながら、見事な愛社精神だ。
ステッカーに少し厚みがあるため、握った時にちょっと違和感があるが、慣れてしまえば大して気にならない。ステッカーのデザインは、ブラウザ上で簡単に作ることができる。プリントしたい画像をアップロードして、好きな場所に配置していくだけだ。
注文から発送までもスピーディで、金曜日にステッカーの注文したところ、翌週の火曜日に届いた。価格は税込1480円。思ったよりも安い。
世界で筆者しか持っていない、オリジナルの喫煙具。これは、使い捨ての紙巻タバコではなかなか味わえない楽しみだ。よかったら皆様も、加熱式タバコの「痛グッズ化」に挑戦してみてはどうだろうか。