平成を代表する人気ゲームシリーズの最高傑作10選【livedoornewsゲーム紹介】

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 平成の30年間に、数多くの名作がゲーム業界を彩りました。中にはシリーズ化され、多くのファンにいまも愛され続けている名作もあります。そこで、今回ライブドアニュース編集部では、平成を代表する人気ゲームシリーズの「最高傑作」を各シリーズ毎に独断で選定し、その理由やおすすめポイントなどをまとめました。

1.『ドラゴンクエスト5』



シリーズで初めて「仲間モンスターシステム」が導入されたことや、あまりにも不憫過ぎる主人公の生い立ちと壮大な物語などが人々の心をガッチリと掴み、シリーズ屈指の人気誇る本作がライブドアニュース的「シリーズ最高傑作」となった。

RPG内のイベントではかなり斬新だった結婚イベントは、SFC版が発売された1992年から今日に至るまで、論争の種になるほどで、ほぼ「社会現象」となった。「ビアンカと結婚しないやつは人間じゃない」「ゲームなんだから、フローラ1択だろ」「DS版買ったからデボラにしようと思って始めたのに、結局ビアンカ選んじゃう…」など様々な声があり、この選択肢によって「人間性」をはかる人もいる。興味がある人は結婚相手を選ぶ際に、真ん中にいるフローラの父・ルドマンや入り口を塞いでいるおばさんに声をかけてみても面白い。

魅力的なキャラクターが数多くいる本作では、「仲間モンスター」の存在によって、魔物に対する愛着がぐっと増している。例えば、スライムナイトの「ピエール」はその能力の高さや、見た目のかっこよさから高い人気を誇り、スライムナイトを見ると「ピエール」と呼んでしまう人もチラホラ。ちなみに仲間モンスターは4匹目まで違った名前が設定されており、中には独特なものもある(デザインを担当した鳥山明氏からとったと思われるスライムの「アキーラ」や、見た目で決めているのではと思えるアンクルホーンの「おっさん」など)。

シリーズの作曲を手がけるすぎやまこういち氏の音楽は、本作でもやっぱり素晴らしいのだが、このゲームの特筆すべき点は攻撃時の様々な効果音である。杖や棍棒の打撃音や、文字だけでは何かよくわからないチェーンクロスで「シュシュシュー」とグループ攻撃したときの爽快感、「ガガガッ」と会心の一撃を出した時などはたまらない。また本作だけ、ボス戦でダメージを与えた際に「ピシーッ」というSEが使われている。この「ダメージを与えている感」は素晴らしく、一撃一撃をボスに与えている感覚を味わうことができる。

勇敢な父親のもとで育った青年が様々な出来事を乗り越え、結婚して子どもを授かり、魔王を討伐して世界を救うというなんとも波乱万丈な人生を描き、その成長過程や旅の中で出会う人々(ベビーパンサーも含む)とのふれあいが、ゲームの没入感を増大させている。

難易度が難しいわけでもなく、現在様々なリメイク作品が出ていることもあるため、RPG初心者にもおすすめしやすい。そしてそのまま、その人の「人生最高ゲーム」になることもしばしば。是非一度、プレイしてこの感動を味わってみてほしい…!

2.『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』



『ドンキーコング』シリーズでありながら、主人公であるはずのドンキーは囚われの身となっており、「マリオ」におけるピーチ姫のポジションとなっている。ここだけ聞くと、「イロモノ」感も拭えないが、決してそんなことはない…!前作『スーパードンキーコング』から、大幅進化を遂げた大名作なのである!

まず、前作から追加された点として収集アイテムの「クレムコイン」「DKコイン」が挙げられる。クレムコインは、ステージに隠されているボーナスステージの条件をクリアすると獲得できるもので、各ステージにいる「クラッバ」に15枚渡すと新たなステージに挑戦することができるようになる(ちなみにクラッバにクレムコインを渡さず、「モンキーパンチをぶちこむ」とヒドい目に遭うので素直に渡そう)。そしてDKコインは、各ステージに1枚ずつ隠されているアイテム。こんなところにあったのか!という工夫された配置に苦戦し、当時の小学生たちは必死に情報共有していた。

そしてゴールにルーレットが配置され、止めたアイテムが獲得できる仕様となった。いわゆる「目押し」も可能だが、レアなアイテムほど難易度は高くなっており、前述のDKコインが一瞬顔を出すというルーレットも存在している。

また「チームアップ」という新アクションが追加され、ゲーム性を大きく向上させた。チームアップとは、ディディーとディクシーが両方ともいる状態で、片方がもう片方を担ぎ、「ぶん投げる」という字面だけ見るととんでもないアクションである。このアクションで、通常のジャンプでは届かない高い位置に移動できたり、相棒をタル代わりに使用したりして、ジャンプやローリングでは倒せない敵も倒すことができるようになった。

そしてこのゲーム最大の特徴とも言えるのが、ディクシーの「ポニーテールスピン」。ディクシーがご自慢のポニーテールをくるくると回すことで空中を滑空できるようになり、足場の不安定なステージなどで大いに活躍した。その便利さは「公式チート」といわれるほどではあるが、決してバランスブレイカーとなっているわけではなく、パラシュートのように利用することで安全に着地できるようになるなど、難易度が高い本作を初心者でも遊びやすくするための「救済措置」ともいえるだろう。

ここまでの革新的な進化(アニマルフレンドのスーパーダッシュなど)を遂げたために編集部内の最高傑作と相成ったが、全員が口を揃えて評したのはデビット・ワイズ氏が手掛けた「コースBGM」である。「2は何と言ってもBGM」「とげとげタルめいろ最高!」「い〜や、スクリーチレースだね」などといった声が飛び交い、議論中にも関わらず、みんなで音楽を聞くだけの時間が設けられるほどであった。それだけ美しく、かっこいい。

ゲームシステムだけでなく、デザインや景観なども素晴らしいクオリティを誇り、また細かな遊び心などもふんだんに詰まっている本作は、「シリーズ最高傑作」を冠するにふさわしいといって良いだろう。

©1995 Nintendo

3.『ロックマンX4』



超人気アクションゲーム『ロックマン』の「Xシリーズ」の中で、初めてアニメが導入されたことや、ストーリーに重点が置かれていること、そして「エックス」だけでなく「ゼロ」も使えるようになったこと、この3点を高く評価し、シリーズ最高傑作に選出した。

長く愛されてきたシリーズ作品をテコ入れすることはかなりの勇気がいるが、全ての新要素を高水準で兼ね備え、大きなバージョンアップに成功し、後のシリーズ作品にも大きな影響を与えた作品である。

まずはストーリー。主人公はおなじみのエックスとゼロ。悪事をはたらくロボット「イレギュラー」を討伐する「イレギュラーハンター」として、災害時などに救助活動をする軍隊「レプリフォース」とともに平和を守っていた。そんな中、空中都市「スカイラグーン」が、ゼロやエックスの奮闘もむなしく、イレギュラーたちによって地上に落ちてしまう。この事件に、レプリフォースが関わっているとの疑惑が持ち上がったことで対立が深まり、レプリフォースの総司令官であるジェネラルはロボットだけの国をつくることを宣言し、クーデターを起こすようになってしまった。
このクーデターを鎮圧するために、ゼロとエックスが各地に出撃する…という物語。これまでのシリーズではあまり見られなかった熱い展開となっており、中でもゼロ編に登場するヒロイン・アイリスとの物語は感涙必至(シリーズ屈指の名シーンも…)である。これらの物語を彩るアニメーションは、声優陣もはまり役で、高い完成度を誇っている。エックスとゼロや主要な登場人物だけでなく、ボスまで喋る。例えばオカマ(?)のボス「サイバー・クジャッカー」はバトル開始時に「お仕置きの時間よ!」と話し、追尾性の羽を飛ばす前には「逃さないわよ」と言いながら照準を合わせてくる。こういった演出など、アニメの作画も含めて一見の価値あり。

そして今回は「ダブルヒーロー」システムを導入し、エックスとゼロそれぞれの物語を楽しめるようになっている。エックスは遠距離攻撃に長けるおなじみ「ロックバスター」を使い、ゼロは攻撃力と範囲に優れたビームサーベル「ゼットセイバー」を使う。ボスとステージはほぼ同じものではあるが両者の武器が違うため、異なるアクションゲームを同時に楽しむことを可能にしている。
またエックスには2種類のアームパーツがあり、強力な「チャージショット」をストックできたり、貫通能力の高い「プラズマチャージショット」を撃ったりできるようになった。新アクションの数々は、従来シリーズのファンも新鮮に楽しめるだろう。

本作は現在、PS4などで発売中の『ロックマンX アニバーサリーコレクション』の中でリメイクされている。本作以外のシリーズ作品も楽しめるので、もしプレイしてみたいという方はぜひ!


『ロックマンX アニバーサリー コレクション』
発売日: 2018年7月26日発売
対応ハード: PlayStation®4 / Nintendo Switch™ / Xbox One / PC(Steam)
ジャンル: アクション
プレイ人数: 1人
CERO: B(12才以上対象)
©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

4.『星のカービィ3』



「最高傑作が『3』だと?『スーパーデラックス』はどうした!」とお怒りの方もいらっしゃるかもしれないが、我々編集部は自信を持って言える。『3』は素晴らしいと。ニンテンドウ64が発売したあとに登場したスーパーファミコン用のソフトであるため、認知度はあまり高くないかもしれないが、だからこそこの機会に触れてみてほしい。

水彩画のようにぼやっとしながらも優しいグラフィックはこのゲームならではで、キャラクターや背景にも多種多様なパターンが用意されており、グラフィックの作り込みは強いこだわりが見える。シリーズならではの暖かくほのぼのした雰囲気はきちんと残しながら、本作独自の世界観を形成しているところがこのゲームの特徴である。

例えば本作に登場する仲間キャラクター「グーイ」は、かなりインパクトがある。紺色で丸い形をしたキャラクターで、長い舌が特徴。この舌で敵を飲み込み、カービィのようにコピー能力で戦うことができる、いわば「ヘルパー」の立ち位置である。Aボタンを押すことで呼び出すことができるが、その間カービィの体力の最大値が2減る。(通常時は10のため、グーイを呼ぶと8になる)これはヘルパーにも他の仲間キャラにもない要素である。そしてこのグーイ、実は(と言っても説明書にも記載はあるが)、本作のボス「ダークマター」と同じ種族なのである。なぜグーイがカービィに味方してくれているのかは、ゲーム中で明かされていない…。(ちなみにグーイはNintendo Switch用ソフト『星のカービィ スターアライズ』で再登場を果たしているので、そちらもぜひ)

また本作に登場する、通称「バタモン」はこのゲームを語る上で欠かせない存在であろう。「バタモン」は、カービィにそっくりな見た目で、特別なにもせずただにこやかにコースを歩いているという人畜無害な「敵キャラクター」である。そしてこのキャラクターに触れられるのは、あるコースの一部だけであり、あとはカービィが入ることができない(しかし確実に画面上に見えている)場所に、ただ存在しているのである(複数の場合も)。つまり隠しキャラというわけでもない。さらにこの「バタモン」についての詳細は、本作中で語られることは「一切」ない。何の意図で作られたのか、「敵キャラクター」としたが、本当は味方なのではないか…。「バタモン」に関する考察は、いまもネット上で繰り広げられている…。

他にも、おなじみのデデデ大王の腹が裂けて口が出てきたり、ラスボスにダメージを与えると血のようなものを吹き出したり、シリーズおなじみの大木のボス「ウィスピーウッズ」が怒った表情で歩き出すなど、暖かで優しい雰囲気の世界で、ごくまれに登場する数々の衝撃は一見の価値あり。
「イロモノ」目当てでやってみたら純粋に面白かった、という声もある。ネット上の情報を見るだけでなく、自分の手でやってみることで永遠に胸に刻まれる作品になることができる大きなポテンシャルを秘めた、「シリーズ最高傑作」である。

©1997 HAL Laboratory, Inc. / Nintendo

5.『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』



公式CMでも「こんどのゼルダはこわさがある」と紹介するなど、不気味でホラーな雰囲気を醸し出している「ムジュラの仮面」は、同シリーズの中でも割と「異質」な存在にも思えるが、その雰囲気だけでなく「ゼルダ」ならではの面白さと制作陣の丁寧な作り込みが詰まっている良作である。「怖い顔して迫ってくる月」や「仮面をかぶったリンクが絶叫する」などの演出が怖い、オルゴールハウスの「お父さんゾンビ」はトラウマだ…などの声がネットで散見されるため「なんだか怖そう」などの理由でプレイを避けている人は、勇気を振り絞ってやってみてほしい。「やらず嫌い」がこれほどもったいないゲームも珍しいだろう。

主人公はおなじみの「リンク」、3日後に月が落下して滅亡する「タルミナ」を救うために、その元凶を突き止めようと冒険に出るというストーリーなのだが、この「3日間」という時間制限がこのゲームの大きな特徴となっている。「時のオカリナ」で「時の歌」を奏でることにより、時間を巻き戻すことができる。そのため、少しずつ探索しては戻り、ということを繰り返していくことになるのだが、この手のシステムにありがちな「煩わしさ」はほとんど感じさせない上に、この時間設定によってゲームのテンポや緊張感が増し、より深いゲーム性を実現している。

また「月」ではなく「時間」を戻しているため、1日目から3日目まで、「クロックタウン」の人々は同じ行動を繰り返している。例えば宿屋で店番をしている女の子「アンジュ」は、同じ時間にカウンターに立ち、同じ時間におばあさんに料理を作ってあげて、3日目には月が落ちてくるため避難する、という行動を繰り返す。村人たちの情報は、人々を助けるために活動する6人の子どもたちでつくられた軍団の一員であることを示す「ボンバーズ軍団手帳」に自動的に追加されていくため、この手帳を見ながらサブイベントの謎を解いていく。これはストーリーにはほとんど関係のない人(ポストのそばにいるだけのポストマンなど)も同様で、その点の可笑しさや丁寧な作り込み(サブイベントにも伏線が…!)も注目するとより面白い。

そして本作の重要な要素である「仮面」は、様々な効果を持っている。ゲームクリアのために必要なデクナッツ・ゴロン・ゾーラといった仮面だけでなく、サブイベントでもらえる「ウサギずきん」などもあり、多種多様なラインナップとなっている。中でも、先程紹介した「アンジュ」に関わる「めおとのお面」イベントは号泣必至。この仮面には特別な効果など一切ないが、けなげな彼女の想いを知ることができる本作屈指の良イベントであるため、ぜひその目に焼き付けてほしい…!

時間の制約があるためか、これまでのゼルダシリーズ作品に比べメインダンジョンの数は4つと少ないが、1つ1つのダンジョンの密度が高く、謎解きの難易度も高いため、まったく気にならない。

編集部が「最高傑作」としたのは、丁寧な伏線の数々だけでなく、シリーズの中でもかなり「チャレンジング」な作品にも関わらず、「ゼルダ」ならではの面白さを損なっていないところや、エンディングやお面屋のコメントなどを見聞きしたときに感じる「大人な切なさ」が心に残り続けていることが大きなポイントとなった。未プレイの方や『ゼルダの伝説 夢をみる島』のリメイク情報を見聞きして「ゼルダ」が気になったという方は、ムジュラの「異質」な魅力に取り込まれてみてはいかがだろうか…!

©2000 Nintendo

6.『テイルズ オブ エターニア』



初代作品の『テイルズ オブ ファンタジア』から続く、豪華声優陣を起用したキャラクターボイスや主題歌など、長編アニメーション作品を思わせるような作りが特徴の大人気シリーズである『テイルズ』の中で、最高傑作を選ぶのは熾烈を極めたが、ライブドアニュース編集部は初プレイ時の衝撃が素晴らしかった本作『エターニア』を最高傑作に選出した。

物語の舞台は、オルバース界面を境に2つの世界が平行に対面して存在している「エターニア」。自然豊かで温暖な気候の「インフェリア」の頭上には、逆さまに存在しているもう一つの世界「セレスティア」(インフェリアとは真逆で、自然は少なく気温も低い)が存在している。ある日、インフェリアに住む主人公・リッドと幼馴染のファラが、空から大きな光が落ちてくるのを見つけ、墜落現場に向かうと、そこには謎の少女が倒れていた。その後、この少女を追って現れた謎の男の襲撃を受け、からくも撃退した2人だったが、村長のカムランから少女を追い出すように言われてしまったため、やむなく3人で村を出ることとなる。これをきっかけにリッドたちは、この世界に危機が迫っていることを知ることとなる…。

ストーリーはまさに「王道シナリオ」で、プレイヤーは入り込みやすく、キャラクターたちも魅力的なため、先が気になり思わず進めてしまう。中でも主人公・リッド(CV:石田彰)の成長はプレイヤーの胸をたびたびアツくさせる。

リッドは主人公ではあるものの、熱血漢というわけでもましてや伝説の勇者というわけでもなく「ただの猟師」であり、そのことを強く自覚しているため、とても保守的な思考の持ち主で、好奇心旺盛な幼馴染のファラのブレーキ役(止められるとは言っていない)になることもしばしば。上記の光を発見した際も「大きな光なんて災いでしかない」と語るなど、自身はなるべく関与したくないというスタンス(なお結局ファラに押し切られ見に行く)である。そんなリッドが世界の危機を知り、覚悟を決めてたくましく成長していく姿は、ストーリー展開も相まってそれはもうめちゃくちゃ熱い。

シナリオやキャラクターだけでなく、爽快感とスピード感のあるシステム「A−LMBS」(アグレッシブリニアモーションバトル)や、いまやシリーズではおなじみの「秘奥義」が採用された戦闘は奥深く、RPGとしての本質的な面白さも高い水準で兼ね備えている。

2000年に発売されたゲームではあるが、いまだに根強い人気を誇り、本作以降のゲームにも大きな影響を与えた戦闘システムや完成度の高いシナリオ、そしてリッドをはじめとした魅力的なキャラクターたちなどなど、シリーズ未経験の人が今プレイしても十二分なポテンシャルを見せてくれるであろう。

©いのまたむつみ ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

7.『ファイナルファンタジー10』



スクウェア・エニックスが誇る日本2大RPGシリーズの1つであるため、編集部での選定の際も様々な声が上がったが、最終的には「7」との一騎打ちを「10」が制した。

本作の素晴らしい点はほとんど全てではあるが、まず挙げるべきはストーリーだろう。近代都市「ザナルカンド」でブリッツボールという競技のスタープレイヤーとして活躍していた主人公・ティーダが、謎の怪物「シン」の侵攻に巻き込まれ、「スピラ」という別世界に飛ばされてしまうところから始まる。この「シン」を討伐するために召喚士となったユウナと出会ったティーダは、仲間たちとともにシンを討伐する旅に出るユウナのサポートをすることになる。このザナルカンドはかなり近代的な雰囲気だが、飛ばされた先のスピラは文明的に後退している印象で、対照的とも言える。この世界間の「謎」もストーリーに大きな影響がある。

そして物語の序盤から中盤にかけて、ザナルカンドでも一緒だったアーロンから「とんでもないネタバレ」をくらい、怪物・シンの正体が意外な人物であることが判明する。この真実を聞いた時点では、ティーダ(もちろんプレイヤーも)は全く受け入れることはできないが物語の核心に近づいたとき、「本当に受け入れなければならない」この旅の意味を知り驚愕することとなる…。未プレイの方はぜひ、これ以上の前情報を入れずにプレイしてみてほしい。(PS4やNintendo Switchなどでリメイクされています)

召喚士としての旅の道中、ユウナたちは「寺院」を訪れ、「バハムート」などの召喚獣たちに力を借りることとなる。寺院で祈りを捧げ、1度力を借りた召喚獣は以降の戦闘時に呼び出す(ユウナのみ)ことができるようになる。シンを倒すためには召喚が必須であるためこの寺院イベントは無視できない(むしろ寺院をめぐることが最初の目的)のだが、この謎解きがなかなか難しいため、当時のプレイヤーの中には、ここの謎解き部分だけ年上のきょうだいや親の力を借りた人も多かった。

上記に挙げたストーリーは、高度な伏線や声優陣の豊かな感情表現によりとんでもなく感動的な仕上がりとなっているが、その印象をさらに深めてくれているのは魅力的なキャラクターたちであろう。ちなみに本作は、シリーズでは初めてキャラクターボイスが採用された作品でもある。
まずは主人公・ティーダ。もともとスポーツマンであったためか、とても真っ直ぐで素直。「スピラ」の住人ではないため、周りからはかなり「常識知らず」という扱いを受けるが、プレイヤーと同じ立場であるため、ティーダの感情とかなりリンクしやすい。例えば、スピラでは「エボンの教え」として「アルベド族」が機械を使っていたためにシンが生まれた、と伝えられているため、旅の仲間であるワッカはアルベド族を毛嫌いしている。しかし、この常識がないティーダ(プレイヤー)はなぜこんなに毛嫌いしているのか理解ができない、といったことが起きる。スピラの人間にとって新鮮な発想を持つティーダの存在が、のちに世界に大きな影響をもたらしていくことになる…!

また主人公であるティーダを待ち受ける運命をプレイヤーも同じ温度で受け止めることができるため、物語が全体的にかなり印象に残りやすい。まさにRPG!

続いて、仲間の三者三様の美しさを誇るヒロインたち。心優しい召喚士・ユウナ、ティーダがスピラで初めて出会う女性・リュック、そして大人の色気と知的さ、寛容さを兼ね備える・ルールーの3人。この3人で誰が好きかという話題は論争の火種にもなるほどで、世の男性陣の煩悩を1つ増やしたと言っても過言ではない。

もはや本作をプレイしていない人でも「どこかで聞いたことがある」レベルの知名度を誇る名曲「ザナルカンドにて」や、本編をほったらかしで没頭してしまうほどの完成度を誇る「水球」と「フットサル」を合わせたような競技「ブリッツボール」など、特筆すべき点はあげればキリがない。この機会にぜひ「スピラの真実」に触れ、本作の虜になってはいかがだろうか。

8.『METAL GEAR SOLID3 SNAKE EATER』



初めてプレイした際に「大人のゲーム感」を感じた人も多いであろう『METAL GEAR』シリーズ。何作にもまたがって繰り広げられる壮大かつ緻密なシナリオ、ドラマティックかつユニークな文章表現や、国家間の争いの中で潜入任務を行うというシリアスさ、登場人物の設定など細部に渡って丁寧に作り込まれており、なかなかとっつきづらい題材でありながら世界中のゲーマーたちを夢中にさせた。そんな名シリーズの最高傑作に我がライブドアニュース編集部が選んだのが本作『METAL GEAR SOLID3 SNAKE EATER』である。

物語の時系列は、シリーズ中で最も古く、テーマは「SCENE(シーン)」となっている。「SCENE」とは時代背景や状況などを意味しており、場面が変わっていくことに応じて、価値観や状況も変化していくということを表している(本作をプレイすれば痛感できる)。時系列が最も古いため、シリーズ中の重要人物を殺害してしまったりすると「タイム・パラドックス」が起きて、ゲームオーバーとなってしまう。物語やシナリオに比重を置くアクションゲームは珍しく、また、時系列を重んじて「今ここでこの人が死んでしまうと前作までに登場したあの人が誕生しない」などといった行動を取れなくなっているというゲームも大変珍しい。

本作のストーリーは、第二次大戦後に東西が2つに分かれたところから始まる。ソ連の兵器開発者・ソコロフが危険な兵器を開発しているという情報を得た米国は、特殊部隊「FOX」にソコロフの亡命を支援するよう指示する。この任務についたのが本作の主人公「ネイキッド・スネーク」である。10年間生死をとともにし、スネークに兵士としての教えを説いた師である「ザ・ボス」がサポート要員につく中、順調に任務をこなし、ソコロフの亡命は間近という状況で、ザ・ボスとの通信が途切れてしまう…。スネークが不自然な状況に戸惑うも後の祭り、ザ・ボスの裏切りによってソコロフの亡命が失敗に終わっただけでなく、ザ・ボスと「コブラ部隊」(過去にザ・ボスが率いた部隊で、個々の体験から様々な感情を見出し、それをコードネームにしている個性的な面々)がソ連へ亡命してしまう。

任務に失敗したスネークは、この一週間後、再びソコロフの奪還とソコロフが開発していた兵器「シャゴホッド」の破壊、そして「裏切り者」ザ・ボスの抹殺の任務を受けて、再びソ連に赴くのであった…。

ここまでがチュートリアル的な冒頭部分で語られる物語である。これだけシナリオが壮大かつ丁寧に作り込まれているにも関わらず、本作はゲームデザインに関しても一切手を抜いていない。頑張りすぎ。(本当にありがとうございます)

本作は「ステルスゲーム」としての完成度が非常に高く、「見張りの兵士を殺して進む」などといったおおよそ「隠密」とは言えないような行動は推奨しておらず、いかに自然の中に紛れ込むか、がポイントとなっている(ときにはワニのかぶりものをして水中に潜むことも)。また、野生動物を捕えて食料にすることや、負傷した際には体力の最大値が減少するなど(「キュアー」で負傷した箇所を治療する必要あり)サバイバル感も豊か。ちなみに食料をとらないとスタミナゲージが減少していき、お腹の音が鳴って敵に気づかれることもあるので要注意。(細かい!)

そしてシリーズではおなじみの小ネタ満載の「無線」。スネークの任務をサポートする面々と無線で随時連絡を取り合えるのだが、ここまでのシリアス感からは想像もつかないコミカルなやり取りが数え切れないほどある。(通常のプレイでは全て追いきれないほど膨大で、「やりこんだ!」と豪語するプレイヤーすら全ては見ていない可能性も…)

シリーズだけでなく全ゲームの中でも「最高峰」といっても過言ではないそのシナリオのまとまりと緻密さ、ゲームとしての完成度とボリューム、そしてシリアスかつコミカルな表現の数々などなど…、評価点は上げればキリがないほどである本作!未プレイの方は、ぜひプレイしてみては!

9.『バイオハザード4』



主人公は「2」で初登場したレオン。新米警官から大統領直属のエージェントへと成長している。「4」の最大の特徴であるアクションの大幅増加により、多くのファンを獲得した。そのレオンが、誘拐された大統領の娘・アシュリーを探すために、単身訪れたヨーロッパのさびれた村で、村人たちに襲撃を受ける…というストーリー。本来はアシュリー捜索が目的だったが、ロス・イルミナドス教団との対峙していく流れは、まるで映画さながらの緊張感と迫力がある。

ゲームキューブでの発売当時、従来の固定カメラシステムが背後カメラシステムに変更され大きな話題となった。また、敵も「ゾンビ」ではなく寄生体「プラーガ」に蝕まれた人間たち「ガナード」へと改められている。ガナードは最小限ながら知性を残しており、武具を使用したり、走って追いかけたりしてくる。怖い。だがその分、戦闘のやりごたえが倍増していることがこのゲームの魅力となっている。例えば、足元を銃で撃ったり、頭を攻撃したり、といったアクションで敵をひるませたあと、回し蹴りでぶっ飛ばしたり、バックドロップで頭から叩きつけたりできる。
また、オブジェクトの爆薬を撃って、群がる敵をドカンと爆破したり、追いかけてくる敵が登ってきたはしごを外して「わあ〜」と一掃したりなど、倒し方は様々。

本作では、敵を倒すとアイテムを落とす仕様となっている。これにより、従来シリーズよりも弾薬の補充などが容易にできるようになったため、いかに弾薬を節約して敵を避けながら進むか、が重要であったこれまでのシリーズとは違い、敵をいかに(かっこよく)倒していくか、に重きが置かれている。

本作の高いアクション性を存分に堪能できるおまけモード「THE MERCENARIES」(ザ・マーセナリーズ)も非常に面白い。クリア後に遊べるモードで、これまで培ってきた戦闘技術を思う存分生かして、制限時間内で敵を倒しまくるモードとなっている。初見では、最後まで生き残るだけでもなかなか骨が折れる難易度となっており、その完成度とプレイボリュームは「もはや本編」との声もあるほど。

お金を支払えば、武器を改造して強化してくれるいいヤツ・武器商人も登場。本作では、道中で入手できる武器はほぼなく、大半は彼から購入することになる。貴重な味方キャラ。そのため、「目的がよくわからない」「パッと見、敵っぽい」からと言って「決して撃ち殺してはならない」。

本作のヒロイン・アシュリーを守りながら教団壊滅のために戦うレオンは、あまりにもカッコいい。「レオン」「レオン」と助けを乞うアシュリーの可愛さに、「あの子は俺が絶対助ける」と決意すること間違いなし。そして「2」から再度登場した、謎の美女・エイダとレオンの関係性も、一見の価値あり。

ここまでプレイヤーの主観的な要素ばかり取り上げてきたが、もちろんゲームのシナリオも特筆すべき点は多い。教団の目的はなんなのか、アシュリーはなぜさらわれたのか、そしてエイダは敵なのか、味方なのか…。

その高いゲーム性だけでなく、その後のシリーズにも多大な影響を与えた本作は、5月23日にNintendo Switchでリマスター版が発売されたばかり!シリーズ未プレイの方も、この機会に是非「4」だけでもプレイしてみてはいかが。



『バイオハザード4』(ダウンロード版)
■発売日:2019年5月23日(好評発売中)
■販売価格:3,056円+税
■ジャンル:サバイバルホラー
■CEROレーティング:D(17才以上対象) 本商品はダウンロード版のみの販売となります。パッケージ版の発売はございません。
©CAPCOM CO., LTD. 2005, 2019 ALL RIGHTS RESERVED.


10.『スーパーマリオギャラクシー』



日本が誇る、ゲーム界の世界的スター「マリオ」の、宇宙を舞台にした3Dアクション。マリオが惑星を飛び回る本作では、球状のステージが大きな特徴で、重力のおかげで逆さまになったり、無重力状態で星と星を移動できたりと、マリオの新たな可能性を探り、そして見事に成功を収めた意欲作である。

マリオのおなじみのアクション「ジャンプ」で敵を倒すことできるが、ステージが球状であることなどから敵との距離感がつかみにくいという欠点もあった。しかし、それを新アクション「スピン」が見事に解決。近づいてくる敵を「くるりんっ!」と倒すことができる。

また宇宙という「無限の可能性」を秘めたロマンあふれる舞台のためか、惑星の種類も個性豊かで、四角かったり、ドーナツ型だったりと形状から景観まで多岐に渡っている(宇宙にはオバケもいるのだ)。Wiiの利点を活かしたギミックや、リモコンでポインターを操作するもうひとりのプレイヤーと遊ぶこともでき、「マリオ」の可能性を存分に引き出した。そして、「可能性」という意味では、マリオがハチになって飛び回ったり、バネそのものになって飛び跳ねたりする「変身」も特徴で、ステージ攻略のギミックとして遊び心のあるものとなっている。

このゲームで初登場を果たした「ロゼッタ」は、その後の任天堂作品にも登場しているため、本作をプレイしていない人もご存知かもしれない。マリオシリーズでは珍しい素性不明のミステリアスな美女で、世界的ヒロインであるピーチ姫よりもロゼッタが好きだという、非常にけしからん輩(私)もいる。このロゼッタとの出会いから冒険が始まる。ピーチ姫から「星くず祭」の招待状をもらい、お城に向かっていたマリオ。きらびやかな星が輝く中、楽しげに踊るキノピオに迎えられ幸せなひとときをすごしていたが、気がつくと知らない場所に…!そして目の前に現れたのがロゼッタ、という冒頭となっており、どんどん引き込まれる。

アクションゲームだからといってストーリーをないがしろにせず、Wiiの特徴を活かした新要素なども盛りだくさんで、遊びごたえもぎっしりな一本。『スーパーマリオメーカー2』の発売に向け、機会があればぜひ「予習」してはいかがだろうか。

©2007 Nintendo


皆さんの「最高傑作」は選ばれていたでしょうか。今回は10作品の紹介となりましたが、平成には他にも多くの名作シリーズが登場しました。令和にも新しい「名作シリーズ」が登場することを心待ちにしたいと思います。