タランティーノ監督が60年代ハリウッド黄金期に起きた悲劇を描く最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」予告編
「キル・ビル」シリーズや「ヘイトフル・エイト」で知られるクエンティン・タランティーノ監督が5年の歳月をかけて脚本を執筆した最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の予告編が公開されました。「ジャンゴ 繋がれざる者」で主演を務めたレオナルド・ディカプリオと、「イングロリアス・バスターズ」で主役を演じたブラッド・ピットによるW主演で、大いに盛り上がった1960年代のハリウッドを成り上がろうとする2人の若者の姿と、実際に当時起こった陰惨な事件が描かれています。
大量の吸い殻と共に車から降りたのは……
俳優のリック・ダルトン(演:レオナルド・ディカプリオ)と専属のスタントマンであるクリフ・ブース(演:ブラッド・ピット)
ダルトンの主演作を気に入った大物プロデューサーであるマーヴィン・シュワルツ(演:アル・パチーノ)が、ダルトンに声をかけた模様。
そんなダルトンの主演作は、連合国軍兵がマシンガンをぶっ放してナチス兵を撃ち殺したり……
火炎放射器でナチス兵を焼き殺したりするという過激なもの。
会話を交わすダルトンとシュワルツをよそに、セロリをかじるブース。
鍛え抜かれた肉体を披露するブースは、ダルトンと違って俳優ではありませんが、ダルトン専属のスタントマンとしてハリウッドで活躍しています。
ブースは、ブルース・リー(演:マイク・モー)との激しいスタントシーンを演じます。
実は、ブースは監督から「アイツには手加減しないでくれ」という指示を受けていました。
そんなブースに跳び蹴りを決めようとするブルース・リー。一体どうなってしまうのでしょうか?
ハリウッドの映画会社が巨大資本化し、アメリカン・ニューシネマが台頭してきた1960年代後半のハリウッドは、まさにアメリカンドリームを体現した街として活気づいていました。しかし、ダルトンもブースもまだまだ成功を収めたとはいえない部類。
ダルトンはテレビ番組でレギュラーを持っていますが、映画ではチャンスを得ることができず、悶々とする日々を送っていました。
そんな中で決定した西部劇映画への出演。しかし、「TVシリーズ時の演技は求めていない」といわれ……
監督(演:カート・ラッセル)からは直接ダメ出しを食らってしまいます。
さらに撮影中にセリフが飛んでしまい……
「大勢の前で恥をかいた」と1人楽屋のトレーラーで荒れ狂うダルトン。
ハリウッドを上り詰めようとする俳優ダルトンが悩みを打ち明けられるのは、昔からの相棒だったブースだけ。
ダルトンはプールで1人、酒をあおります。
そんなダルトン宅の隣に住んでいたのが……
女優のシャロン・テート(演:マーゴット・ロビー)でした。
シャロン・テートは新進気鋭の女優で、映画監督のロマン・ポランスキー(演:ラファル・ザビエルチャ)と結婚していて、主演作「サイレンサー第4弾/破壊部隊」が公開されていました。
ブースはナンパした女性に「俳優なの?」と聞かれ……
「スタントマンだ」と回答。
女性は「チャーリーが気に入るわよ」と、とある牧場にブースを案内します。
牧場にいるのは、たくさんのヒッピーたち。
そして、ブースに不気味な笑みを送るこの男がチャーリーことチャールズ・マンソン(演:デイモン・ヘリマン)です。
カメラのフラッシュに照らされながら、夫と手をつないで歩くシャロン・テート。
張り付いたような笑顔を浮かべて手を振るマンソン。
夜の闇を歩く3人組のシルエット。
その手には刃物が握られていました。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の上映時間は159分で、その脚本は5年もかけて執筆されたということで、かなりの密度とボリュームが期待できそう。また、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のInstagram公式アカウントでは、タランティーノ監督から観客に「ネタバレを一切明かさないでほしい」というメッセージが公開されました。果たしてタランティーノ監督が作品内にどんな展開をしかけているのかがめちゃくちゃ気になるところ。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は2019年8月30日から、日本全国で公開されます。