【世田谷区/東北沢駅】石川湯
赤いタイル壁がおしゃれな隠れ家銭湯!
小田急線の地下化に伴って、日々移り変わる下北沢の景色。昨日まであった出口が今日はない……。そんなことは当たり前、激しく街並みが変わっています。
今回は新しくなった中央改札口から一番街を抜けて、東北沢駅方面へ進んだところにある『石川湯』にお邪魔しました。
休日ともなれば若者を中心ににぎわう下北沢ですが、そんな喧騒を抜けて、さらに一歩脇に入った閑静な住宅街のど真ん中。どこか「隠れ家」的な場所と言ってもよいでしょうか。
周囲によく馴染んだ外観で、訪れた日も地元の方を中心としてにぎわっていました。
番台では靴鍵と引き換えに、ロッカー鍵を受け取ります。荷物が不安な方も、セキュリティー面で安心ですね。ロッカーは新しく、大きめのものも用意されていて、背広をしまうにも十分なスペースがありました。
つい長湯したくなる、絶妙な湯加減!
脱衣場は清潔感があり、中央には長椅子が用意されていて湯上がりも休める配置。浴場入口にはワゴンがあるのでいろいろ持ち込みたい! という人にも配慮されています。
浴場に入ると、日中の自然光がよく入り、照明も相まってかなり明るい雰囲気になっているのが特徴。20近くあるシャワーヘッド付きのカラン、独立シャワーのブースが1つ。奥にある2つの浴槽と、設備は必要十分かつコンパクトです。
それでありながら、あまり狭さを感じない、奥行きと開放感のあるデザインになっていました。
バイブラ側の温度計を見るとお湯の温度は42度前後。熱くもなく、ぬるくもない、ちょうど良い温度がうれしいです。水風呂はないものの、湯上がりは極めてさっぱり。万人が楽しめる、非常に絶妙かつ計算された温度、という気がしました。浴槽の片側は、腰掛けられる座風呂が2人分設置されていて、疲れた体を柔らかく労ってくれます。
アメニティーもしっかり充実しています
備え付けでボディーソープとリンスインシャンプーがあるのもうれしいポイントです。銭湯によっては数が限られていたり、手の届くところにない、ということもありますが、どのカランを使っても気兼ねなく使えるように、しっかり等間隔に置かれているのはさすがの心配り。ちなみにシャワーヘッドは可動域が大きく、体を流すのにありがたかったです。
フロントでは手ぶらセット(130円)ほか、アメニティー類もきれいにディスプレイされていて、たまにの人も、これから通いたい人にも配慮。その隣には豊富なドリンク類があり(ビールも!)、湯上がりもロビーのソファーや外のベンチで楽しめます。いつものように、僕はポカリ缶を1杯いただいて帰りました。
今回はチャンスがありませんでしたが、毎週日曜日には薬湯をやっているようです。音楽、演劇、古着と1日中楽しめる街。ぜひ「銭湯」をプランに組み入れてみてばいかがでしょうか?