日本の平和を守る自衛隊。その自衛隊で今、ちょっとしたバトルが繰り広げられているという。新聞の記事によると、陸海空の自衛隊でホームページのアクセス数を巡る争いが起こっているというのだ。ホームページのアクセス数は、そのまま国民の興味、人気を表しているといってもいい。特にライバル意識の強い各自衛隊のこと、お互い絶対に負けたくないということのようだ。

 記事によると、昨年のアクセス数のトップは海自、続いて空自、陸自の順。海自は外部の業者と契約し、デザインや内容を一新。アクセス数を伸ばし一気にトップに躍り出た。それに対し、空自、陸自は内部の広報スタッフが制作を行っている。

 日頃、あまり見ることの少ない自衛隊のホームページ、いったいどんな工夫やアイディアで作られているの? ということで各自衛隊のホームページを比較してみました!

 まず、トップページを開いてビックリ! すでにこの時点でかなりの差がついているようだ。まず、海自は専門の業者が制作しているということもあり、見やすくカッコイイ印象。動画のコンテンツや艦艇、航空機の画像ギャラリーなど見た目で楽しめる工夫が満載。まるで、企業のホームページのような充実ぶり。また、空自では、キッズワールドと題した、子どもたちが楽しめるコンテンツを展開。ちなみに、これは大人も楽しめます。一方、陸自は残念ながら他に勝てないのもうなずける感じ・・・。う〜ん、さすがに海空の内容と比べると、個性に欠けるような気がします。

 確かに国民に活動内容などを知らせ、よく理解してもらうという意味で、広報活動も大事な役割。お互いに競い合うことで、より分かりやすいものができたらいいですよね。ただ、このような人気争いばかりが過熱してしまうのは困りもの。その辺のところは大丈夫なの?

 これについて防衛庁に聞いてみたところ・・・。「各自衛隊が制作に力を入れているというのは確かです。しかしお互いにホームページのアクセス数を競っているなどというのは、誤解でしょう」と完全否定。ただ、このことが取り上げられたことで、各自衛隊にホームページを制作するIT関連の会社からの売り込みが相次いでいるという。自衛隊内部より、自衛隊のホームページの作成を請け負いたい外部企業の競争の方が、実は熱かったようです!(石橋夏江/verb)

http://www.jda.go.jp/jgsdf/ -陸上自衛隊
http://www.jda.go.jp/JMSDF/ -海上自衛隊
http://www.jda.go.jp/jasdf/ -航空自衛隊