鮮烈ボレーでFC東京に勝利を呼び込んだ久保。17歳にしてJリーグを代表する"顔"になりつつある。(C)SOCCER DIGEST

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 日本サッカー界の至宝、久保建英のスーパーゴールを海外メディアも絶賛だ。
 
 日曜日に行なわれたJ1リーグ第11節、首位を走るFC東京は本拠地でジュビロ磐田と対戦。0−0の緊迫した状況で、鮮やかに均衡を突き崩したのが、17歳のレフティーだった。84分、味方のCKが弾かれた浮き球に反応し、豪快に左足を振り抜きハーフボレーでインパクト。これが見事にゴールネットに突き刺さり、ホームチームに1−0勝利を呼び込む殊勲弾となった。
 
 試合後のフラッシュインタビューで「誰かがなんとかしなければならなかったので、それが自分だったのが嬉しく思います」と力強く語った久保。そのハイパフォーマンスを称えたのが、スペインの大手全国スポーツ紙『Mundo Deportivo』だ。「タケがゴラッソを決めた!日本で輝きを放ち続けている」と銘打ち、以下のように評した。
 
「バルセロナのマシア(下部組織)でプレーした17歳のヤングタレントが、母国の日本に舞い戻り、飛躍的な進化を続けている。今季のJ1リーグで首位を走るFC東京でレギュラーに定着し、ジュビロ戦では11節で10試合目となる先発を飾った。そして正真正銘のゴラッソを蹴り込んで、チームを勝利に導いたのである。重要な局面で試合を決める、完全にチームの主役となっているのだ」

 
 さらに同紙は、「2か月前に我々はバルセロナがこの夏にタケの獲得にふたたび動くと報じたが、いまはまた状況が変わった」と記し、「いまやレアル・マドリーなど、欧州の複数のクラブが彼に熱視線を送っている」という一文でレポートを締めくくっている。
 
 アンドレス・イニエスタやダビド・ビジャの参戦を受けて、欧州メディア、とりわけスペイン・メディアはこぞってJリーグの様子を伝えるようになった。今季もっとも異彩を放っているひとり、久保の奮迅の活躍も漏れなく報じられており、その声価は高まる一方だ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部