よしながふみ原作の人気マンガを実写化したドラマ「きのう何食べた?」(テレビ東京・毎週金曜深夜0:12〜)。番組公式Twitterのフォロワーは12万人超。シロさん(西島秀俊)&ケンジ(内野聖陽)の男性カップルの日常をほのぼのと描く本作だが、30分ドラマだということを忘れてしまうくらい見所が凝縮されており、見終わった後にはほっこりと幸せな気分になれる。

10日深夜放送の第6話は、小日向(山本耕史)の恋人、“ジルベール”こと航(磯村勇斗)がついに登場。そして、シロさん(西島秀俊)が司法修習生と強烈キャラ小日向に振り回され、モヤモヤが募る回。しかしラストには、いつまでも見ていたくなるようなシロさんとケンジ(内野聖陽)の光景が待っていた。(以下、ネタバレあり)

シロさんのモヤモヤの原因は、自分が所属する弁護士事務所にやってきた女性の司法修習生(真魚)と小日向。2人が自分に気があるのではないかと自意識過剰に。

司法修習生には、「俺のこの飾らない感じに好感を持ってしまったんじゃないか?」「こんなこと言っちゃう40半ばの弁護士、もしかしてお好みでしたか?」などと考え、最後は禁断の言葉を発してしまう。執拗に食事に誘ってきた小日向(山本耕史)に対しては、「彼氏との不仲を相談するという体で、俺のことを口説こうとしてるんじゃないか?」と勝手に追い詰められ自滅。小日向は恋人の航(磯村勇斗)を紹介したいだけだった。

打ちひしがれたシロさん(西島秀俊)を自然と笑顔にしたのは、やはり食卓を囲むケンジ(内野聖陽)との会話だった。

夕食の献立は、手羽先の水炊きとレンコンのきんぴら。手羽先は、目の前で半額シールが貼られシロさんが思わず「神よ!」と歓喜した代物。いつも幸せそうな顔で料理するシロさんだが、今日はやはりどことなく表情が暗い。それでも、ケンジが帰ってきてから調理する様子は、すでに少し表情が柔らかくなったように見えた。調理工程でも、「ケンジが帰ってくるまで」「「ケンジの帰りを待つだけ」などと、シロさんはケンジの存在を思いながら一人で料理をしている。

水炊きが出来上がり、いい匂いを嗅いだケンジのメガネが湯気で見事に曇る。メガネあるあるだが、そこからケンジ安定の可愛さを発揮。「シロさん?どこ?どこ?どこなの?」と乙女風に言うと、少し間をおいて「バカ!食うぞ」と白い目のシロさん。そしてケンジも「はぁ〜い」。シロさん同様、「メガネくもらせちゃうケンジが今夜の癒やし」「ケンジのかわいさとシロさんの冷めた目が最高のごちそう」などと、視聴者もその様子に癒された様子だった。

鍋の醍醐味、〆の雑炊を食べてますます箸がすすむケンジに、シロさんは「腹八分目にしとけよ」と釘をさす。いつもそう言われるケンジが「やっぱり言ったぁ〜」と返すと、シロさんはもういつもの、いやそれ以上の?笑顔になっていた。

食事後、2人はソファで並んでおしゃべり。この様子は、いつまでも見ていたくなるような楽しさがあり、見ると幸せな気分になれるものだった。しかも話題は、ジルベール!これまでシロさんの妄想の中で出てきた外国人の美少年・ジルベールではなく、磯村勇斗演じる髭面、もさもさ髪の“ジルベール”・航だ。

シロさんは、「ジルベール航が着てんのって、“針ねずみ”ってかいたTシャツだぜ?」「しかも、ハリネズミの絵じゃないの。普通のネズミが、手にこう針持ってんの」と両手をグーにして“針ねずみ”を表現しながらツッコミ。ケンジも「やぁ、ダメ。ウケる!!!やだ、もうすっごい変」と大爆笑。「小日向さんもヤバいから」などと楽しいトークはその後も続くようだった。

こんな微笑ましい光景に、視聴者は今週も大いに癒された模様。「シロさんとケンジほんと羨ましいカップル」「色々あるけど、家に帰ってバランスのとれた美味しい手作り料理を食べて、たわいもない話をして、その幸せが伝わってくる」「二人のやりとりの多幸感すばらしい」「いいラストだ」「一緒においしいものを食べて笑い合える相手がいるっていい」などとコメントが投稿された。


来週は、“ヤバい”小日向さんとその恋人・ジルベール航、そしてシロさん&ケンジが4人で食事会をするようだ。想像するだけでニヤニヤしてしまいそうな「きのう何食べた?」第7話は17日(金)深夜放送。


©「きのう何食べた?」製作委員会