「本田や小野は…」豪州で“アジア枠”が反対される理由とはなにか

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『SBS』は1日、「オーストラリアプロフットボールクラブ協会の会長グレッグ・グリフィンは、アジア枠の導入は無意味だと批判した」と報じた。

今季本田圭佑がメルボルン・ヴィクトリーに加入して話題になったAリーグ。現在JリーグやKリーグのように「アジア枠」を導入しようという計画を進めている。

しかし、マレーシアでのワールドフットボールサミットで講演をしたグリフィン氏は以下のように話し、アジアの選手は高すぎると指摘したという。

グレッグ・グリフィン

「私は外国人枠ルールに対してとても批判的である。

オーストラリアサッカー協会は、アジアに進出しようとする試みの一環として、4+1ルール(4名+アジア枠1名)を導入しようとしている。

しかし、我々Aリーグのクラブはそれを一貫して拒否している。

それは、我々が彼らを優秀な選手だとみなしていないからではない。アジアの選手の中には、優れた品質を持っている者もいる。

ところが、単純に彼らが要求する給料の額にマッチしない。Aリーグのクラブがアジアの選手を引き入れることに意味はない。

いい選手はたくさんいる。例えば本田圭佑、そして小野伸二だ。彼らはAリーグで特別な成功を収めた。だが彼らの要求する給与は、オーストラリア人のいい選手よりもかなり高い。

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アジアのサッカー市場はもはやAリーグが経済的に追いつけるものではない。

外国人選手に使う50〜60万ドルの予算があるとする。ところで、中国のリーグにおいての中国人の平均給与は210万ドルだがね。

その額でも非常にいい選手を獲得できるかもしれないが、欧州の代理人に『210万ドルある』と言えば、2〜4名は獲得できる。

4+1ルールを作って品質を妥協するのでは意味がないよ。最終的には無益なものだ」