ソニー・ピクチャーズ・アニメーションに移籍するリッチ・ムーア監督
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 ディズニーの人気アニメーション『シュガー・ラッシュ』『ズートピア』を手掛けたリッチ・ムーア監督がウォルト・ディズニー・アニメーションを去り、ソニー・ピクチャーズ・アニメーション(SPA)に移籍すると The Hollywood Reporter はじめ各メディアが報じた。

 同サイトによるとムーア監督は、SPAでオリジナル作品の企画・プロデュースを手掛けるほか、同社で進行中の長編アニメやシリーズ企画にも携わるという。同スタジオは、昨年発表した『スパイダーマン:スパイダーバース』が高い評価を受け、アカデミー賞長編アニメ賞を受賞。2018年に発表した『絵文字の国のジーン』はラジー賞で最低作品賞を受けるなど浮き沈みもあるが、ムーア監督の参加によって、スタジオ全体のクオリティーアップも期待される。

 もともとムーア監督は、テレビアニメ「ザ・シンプソンズ」にオリジナルクリエイターの一人として参加。数々のテレビアニメに携わり、ディズニー・アニメーションとピクサーの制作部門でCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)を務めたジョン・ラセターの誘いでディズニーに加わり、『シュガー・ラッシュ』のほか、共同監督として『ズートピア』『シュガー・ラッシュ:オンライン』など大ヒット作を手掛けた。

 移籍を受け、ムーア監督は声明を発表。ディズニーですごした約10年を振り返っている。「10年は長い時間です。しかし、愛すべき人々と共に、素晴らしい作品を手掛けた僕にとっては、あっという間の10年でした。これからもウォルト・ディズニー・アニメーションですごした日々を大事にしていきますし、今後もスタジオは安泰であると信じています。これからは、生涯のディズニー・アニメーションファンとして、新作を楽しみにしています」(編集部・入倉功一)