LINE Venturesと本田圭佑氏のKSK Angel Fundが出資していることで注目を集めているのが株式会社Bespo。予約台帳サービスを展開するTableCheck社、エビソル社と新たに提携し、日本最大規模の飲食店即時予約ネットワークを構築しました。

それがチャットで飲食店を即時予約できるサービス「ビスポ!」です。

今まで飲食店検索サービスは、画一的な情報やクチコミにより集客を図っていましたが、「ビスポ!」では利用者はまずLINE公式アカウント(@bespo)上で希望の条件や予約日時、ジャンルなどを飲食店にリクエストします。それが予約希望日時に空席を持っている飲食店にのみ通知され、即時に飲食店とユーザーをマッチング。これにより、ユーザーは検索では見つけることができない自分好みの飲食店を発見することができるというわけです。ユーザーにとって便利なのはもちろん、飲食店にとっては空席時に効率的に集客を達成することができます。

■幹事の悩みも飲食店の悩みも解決!


昨年10月に発表された、株式会社スキマビの調査によると、会社の飲み会幹事をして一番困ったことで回答が多かったのが「お店探し(44.3%)」で、次いで「大人数のため予約が取れない(15.0%)」。また、お店の予約時期については、飲み会の開催1ヶ月を切ってから予約をするという回答が6割だといいます。

ビスポ!では人数も最大48名まで入力が可能であるため、団体予約が可能なお店探しにも便利。これは幹事にとってはかなり便利だといえます。さらに顧客台帳サービス3 社「トレタ」、「TableSolution」、「ebica」と繋がっているため、確実に予約が入れられるお店候補が一目で分かります。万が一キャンセルしたいというときもLINE上でボタンひとつで可能。

このキャンセルがボタンひとつで可能という点はユーザーだけでなく飲食店にとってもメリットです。飲食店にとって頭を抱える問題というのが「無断キャンセル」。


2018年12月に予約顧客管理システム「TableSolution」が発表した無断キャンセルに関する調査によると、4割を超える飲食店が無断キャンセル被害を経験していることが分かりました。さらに、これまで無断キャンセルになった予約で最も多い予約人数は、トップで「5名以下」。30名までの団体予約も約2割が連絡もなしに当日来店しなかったという実態も明らかになっています。

つまり、飲食店に電話するよりも簡単にLINEでキャンセルすことができるこのサービスを利用すれば、飲食店にとっては無断キャンセル対策にもなるというわけです。



どちらにとってもメリットがあるビスポ!。サービス開始直後から、LINE公式アカウント登録者が1日で2万人を超えるなど大きな反響があり、今後の広がりが期待されます。