9日放送、日本テレビ「Going! Sports&News」では、野球解説者の江川卓氏が、中日ドラゴンズにドラフト1位指名で入団した根尾昂に、1年目から高いハードルが求められると述べた。

松坂大輔も「スマートな子」「会うのが非常に楽しみ」と話すのが、甲子園で大阪桐蔭高校を春夏連覇へと導いた根尾。その根尾は江川氏に、1年目の心構えを尋ねた。

中日のドラフト1位とあり、江川氏は立浪和義氏と比較されるとし、その成績を上回らなければいけないと話す。新人王やゴールデングラブ賞に輝いた立浪氏は、110試合に出場し、打率.223、75安打、22盗塁という成績を残している。

江川氏は、特に110試合出場、22盗塁という数字が素晴らしいとコメント。「これを超えなきゃいけないとなると、143試合全部出るということと、盗塁は30個以上が目標になる」と述べた。

高卒新人の野手がルーキーイヤーに全試合に出場するのは、並大抵のことではない。だが、江川氏は中日の現状から「監督は思い切って使いやすい」と指摘する。

ただ、やはり高校とプロは違う。江川氏も、スピードや変化球のキレなど、ボールの違いには「打席に入った時にびっくりする」はずだと指摘。打率はそこまで期待できないかもしれないとしたうえで、試合数をこなすことが大切だと述べた。

また、江川氏は読売巨人軍が獲得した岩隈久志にも言及。「まずは何試合か先発でチャレンジするのでは」とコメント。「それがうまくいかなければ、上原(浩治)投手のポジションに入るのではないか」と、6、7回を担当する中継ぎになると予想している。