中国メディアは、このたびカンボジア代表の事実上の監督になったという本田圭佑氏について「マンガで描かれたような人生を送っている」と紹介した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国メディア・東方網は12日、「この日本人は、本当にマンガのような人生を送っている」とする記事を掲載した。その日本人とは、先日オーストラリアのクラブへの移籍を発表し、さらにはカンボジア代表の編成トップへの就任も明らかになった、本田圭佑氏のことだ。

 記事は、「カンボジア国家協議委員会のウェブサイトで、日本サッカーのスター選手・本田圭佑がカンボジア代表の監督となることが発表された。任期は2年だ。日本メディアによれば、指導者ライセンスを持っていない本田の肩書きは『ゼネラルマネージャー』だが、事実上チームの監督になるという」と紹介した。

 そのうえで、本田氏について「名古屋グランパス、フェンロー、CSKAモスクワ、ACミラン、パチューカと渡り、今月初めにはオーストラリアのメルボルン・ビクトリーへの加入が発表されたばかりだ。これまでにオランダ2部、ロシア1部、ロシア杯、イタリアのスーペルコッパ・イタリアーナでの優勝を経験してきた」とし、その豊富なキャリアについて言及した。

 また、本田氏が2007年に「ソルティーロファミリアサッカースクール」を創設し、16年には世界65カ所、生徒4000人という規模まで成長させたこと、カンボジアでもサッカースクールを設立し、これまでに何度も現地を訪れ、政府要人と面会してきたことを伝えている。

 そして、「今回の動きで最も敬服に値するのは、引退を飛び越して直接指導者になったこと。夏のオフシーズンに管理者としての手腕を発揮し、シーズンが近づいたら監督を退いて選手に戻るのだ」とした。日本代表からの引退こそ表明したものの、現役選手としてのキャリアを続けていく選択をした本田氏が見せたサプライズには、中国のサッカーファンも驚いたようだ。彼が今後どのように「2足のわらじ」を履いて活躍していくのか、とても楽しみである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)