木村拓哉、動画サービス参戦もネット視聴者が嫌う “キレイ売り” 路線
「王さま! お話が!」
「動画見てから!」
“ギヤ王”として、動画無料配信サービス『GYAO!』のCMキャラクターを演じている木村拓哉。7月25日に行われた新CMの発表会では、同社で新たにレギュラー番組を持つことも発表された。
「8月5日から、『木村さ〜〜ん!』がスタートします。ネットで初めての冠番組について、“もっと身近に感じてもらえて、楽しんでいただけたら”と意気込みを語っていました」(スポーツ紙記者)
新番組が始まる一方で、木村がパーソナリティーを務めるラジオ番組『What's Up SMAP!』(TOKYO FM)は、7月27日の放送をもって、23年間の歴史に幕を下ろした。
「8月からは日曜日の午前11時30分に引っ越し、新番組『FLOW』をスタートさせます」(同・スポーツ紙記者)
今後は、このラジオ番組で募集した“木村にチャレンジしてほしいこと”をネット番組で挑戦する、メディアミックスに取り組むという。
「今年に入って、ジャニーズ事務所は会見などの写真をネットで使うことを解禁したり、Jr.専門のYou Tubeチャンネルを開設したりと、ネットメディアにも会社をあげて“参入”してきている印象です」
こう語るのは、芸能ジャーナリストの佐々木博之氏。テレビだけでなく、『AbemaTV』などのネット媒体に視聴者の関心が分散されつつある風潮をジャニーズ事務所も無視できなくなったのだ。
「新規事業のための人材の確保や本社の移転など、事務所内の“改革”が始まっています。これを主導しているのはジュリー藤島副社長といわれています。社長継承に向けて、着々と地盤を固めているのでしょう」(芸能プロ関係者)
その一連の企業戦略のなかで、満を持して木村がネット番組に登場したのだ。しかし、木村の挑戦は、思っているほど簡単なものではない。
「元SMAPの稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんからなる『新しい地図』の3人もネットで月1回のレギュラー番組を持っていますが、ネットの番組数はテレビよりも膨大。ユーチューバーを含め、おもしろいコンテンツだけが生き残ります。
木村さんはよくも悪くも“キムタク”というブランド。今までのようにカッコいい、正統派など“キレイ売り”をしているだけでは、ネットの視聴者には受け入れられないと思います」(制作会社スタッフ)
今の木村に必要なものは“意外性”ではないかと、前出の佐々木氏は分析する。
「木村さんは認知度が高いぶん、ファン以外にアンチも少なくありません。アンチや木村さんを知らない人を取り込むには、今までとは違う姿を見せることが必要になってくるでしょう。最近では番宣のバラエティー番組にも積極的に出演するなど、その姿勢に変化が見えています」
木村には、SMAP時代に培った“経験”がある。
「デビュー当初からタレントとしてもバラエティー番組に出演していた木村さんですから、新しいことに挑戦するわけではなく“原点に帰る”という感覚が大切になるのではないでしょうか」(佐々木氏)
はたして、原点回帰は吉と出るか凶と出るか─。