映画『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』より15日、福島県いわき市にてポレポレシネマズ いわき小名浜オープン記念トークイベントを開催。「カナリア」主演のTAKAHIROと監督の松永大司が登壇した。

TAKAHIROが主演を務めた「カナリア」は東日本大震災をテーマにしたショートフィルム。撮影の一部は実際に福島県内で行われ、キャスト・監督にとっても福島県は想い入れの深い土地。震災に見舞われながらも苦難を乗り越えて営業をしてきた「ポレポレいわき」が、本日6月15日(金)に新たな映画館「ポレポレシネマズ いわき小名浜」を同日グランドオープンしたイオンモール内にニューオープンすることを記念して、「カナリア」から主演のTAKAHIROと松永監督がトークイベントに駆け付けた。

イベントでは、MCから福島県が舞台となった「カナリア」の脚本を読んだときの印象を聞かれ、「楽曲を聴いて震災がテーマになるとは予想だにしなかった」とTAKAHIROは初見の当時の気持ちを振り返る。

また、小竹正人の詩からどのようなイメージを受け取り、作品にどのような想いを込めたかと問われた松永は「小竹さんの詩を読んで、脚本を書く前にTAKAHIRO本人に会って“この表現者の魅力をどう引き出せるかな”と考えました。実際にTAKAHIROに会って、テレビで見るのとは違う魅力を感じたので、映画でその魅力を出せたらいいなというのと、自分でも一度書きたかった震災をテーマに脚本を書きました」と作品の制作を語った。

初タッグとなった松永から、役作りについてリクエストがあったかという質問には「監督から見た目に関してのリクエストは何もなかったです。金髪だったので黒髪にしようかと提案もしたのですが、日本中どこにでもいる普通の若者でいてほしいので、TAKAHIROはTAKAHIROのままで。ただEXILE TAKAHIROは抜いてくれと言われました」と監督からの難しいリクエストについてコメント。

さらに「それ以上に、衣装合わせのときにエチュードを急遽共演した夏帆さんや塚本さんとすることになって、監督からシチュエーションの指示だけもらって3時間。本編よりも号泣してましたね」と初挑戦だったというエチュードでの役づくりの経験を語った。

普段歌を歌い声を使って表現をするTAKAHIROは、今回の台詞の少ない役どころについて質問されると「普段歌手として声で表現しているが、今回は台詞も少なく、でもアウトプットしなくてはならなくて、監督の要望に応え、監督と一緒に役を作っていく感じでした。ただただすべてをリセットしてそのままでいてくれということだったので、あとは監督に引き出しを開けていただくという撮影でした」と1月の撮影を振り返る。

松永は「カナリア」の撮影について「福島県の地域の方々がとても協力してくださって撮影することができました。この映画を観てもらうことに一番意味があると思います。是非観てください」と思いを語った。

トーク後に、来場者全員にTAKAHIROと松永からスペシャルプレゼントとして、本作のムビチケが贈られることが告げられると、会場は大盛り上がり。温かい拍手に包まれた良い雰囲気のままイベントは幕を閉じた。

映画『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』は6月22日(金)より全国公開

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