【梅雨時もこれでOK!】料理上手がやっている食材の保存方法

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食材をムダにしない「冷凍ワザ」を身につけよう

買った食材を使いきれず、そのまま放置して冷蔵庫の中で悲しい姿に…。身に覚えがある方、たくさんいるのでは?食材をきちんと使いきるって、なかなか難しいですよね。

一人暮らしだとなおさら、丸ごと野菜を買っても余らせてしまってダメにすることが多くなり、結果、自炊自体をやめてしまったり。でもやっぱり、自分で作った料理はおいしいし、ホームパーティや彼が遊びに来てくれた時、手料理をふるまって喜んでもらいたいですよね。

そんな時、ぜひ覚えてほしいのが「冷凍ワザ」。買った食材が余りそうなら、購入後すぐに冷凍してしまうのが正解!冷凍する時は、小分けにしたり、使う時のためにひと手間かけておけば、次に料理をする時の作業がグンと楽になりますよ。おいしさを保って次に使うときにもラクになる、冷凍ワザを伝授しましょう。

 【1】葉物の野菜

小松菜は生のまま冷凍保存OK。根を落としてざく切りにし、葉と茎を混ぜて保存袋に入れて冷凍を。青臭さが抜けて、繊維も崩れるのでスムージーにすると口あたりなめらかに。

大物野菜の白菜も、冷凍すればむだなく使いきれます。ざく切りにして保存袋に入れて冷凍を。凍ったままスープや鍋に入れると、芯の部分も早く煮えて時短に。うまみもたっぷり!

また、使いきりに困るパセリも、冷凍にすればスープのトッピングや料理に青みを添えたい時に、少量ずつ使えて重宝。太い軸を切って、保存袋に入れて冷凍ストックに。

 【2】大根おろし

大根おろしはまとめてすりおろしておくと、とっても便利!汁気をよくきって、ラップで茶巾に包み、保存袋に入れて冷凍。冷蔵庫か常温で解凍して使えます。

 【3】ショウガ

なかなか使いきれない上に香りのとびやすい香味野菜は、まさに冷凍保存にぴったりの食材。ショウガは小分けにするか、みじん切りにしてラップに包み、保存袋へ。

 【4】牛乳

飲みきれなかった牛乳は、冷凍して調理用に。冷凍すると分離しますが、加熱調理に使えば問題なし。使いやすい分量を密閉容器に移して冷凍を。使う時は、冷蔵庫解凍または凍ったまま鍋で加熱。ポタージュやシチューにどうぞ!

 【5】納豆

冷凍庫内でも納豆菌は死滅せず、解凍すれば再び活性化します。パックごと保存袋に入れて密封し、臭い移りを防いで。食べる時は冷蔵庫に移して解凍を。凍ったままみそ汁などに使っても◎。

 【6】豆腐

豆腐は冷凍すると、組織がスポンジ状に変化。生とは違った高野豆腐のような歯応えが生まれ、料理のアレンジが広がります!炒り豆腐や煮もの、鍋ものなどに使うと、崩れにくく、味を含んでおいしく仕上がります。豆腐の水気をきって適度な大きさに切り、保存袋に入れて冷凍しましょう。

 【7】シジミ

シジミは冷凍すると、思わぬプラス効果がある食材。肝臓を元気にするオルニチンが豊富なシジミ。実はそのオルニチン、冷凍すると4倍にも増加するんです!冷凍する時は、密閉容器に砂出ししたシジミと、浸る程度の水を入れて冷凍庫へ。解凍は氷ごと鍋に入れ、ふたをして強火で一気に加熱します。

家庭で使うほとんどの食材は、冷凍できるものばかり。おいしく便利に使うための冷凍ワザを駆使して、毎日のご飯作りをもっと快適に楽しんでくださいね!

■西川剛史さん

冷凍生活アドバイザー・野菜ソムリエプロ。家庭での冷凍テクニックを理論的に体系的に学べることで人気の講座「冷凍生活アドバイザー養成講座」(日本野菜ソムリエ協会)監修、講師。冷凍食品会社での商品開発などの経験を生かし、冷凍のプロとしてテレビ番組に多数出演。2015年10月日本で初めての冷凍食品セレクトショップ「ベフロティ」をオープン。著書に、冷凍テクニック本「もっとおいしくなる超・冷凍術」(洋泉社 2016年5月)。

出典:『長期保存OK!毎日使える! 冷凍保存レシピ』、著:川上文代

ライター:夏井美波