崔順実被告(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告(収賄罪などで公判中)の長年の友人で、娘の名門・梨花女子大への不正入学や不正な単位取得に関わったとして業務妨害罪などに問われた崔順実(チェ・スンシル)被告の上告審で、大法院(最高裁)は15日、懲役3年とした二審判決を支持し、刑が確定した。

 崔被告は2014年に、馬術選手である娘チョン・ユラ氏を梨花女子大に合格させようと、前総長の崔京姫(チェ・ギョンヒ)被告ら同大関係者と共謀して面接官らに影響力を行使した罪(業務妨害)で起訴された。崔順実被告や崔京姫被告はまた、チョン氏が入学後に授業を欠席したり課題を提出しなかったりしたにもかかわらず、単位を取得できるようにした罪(業務妨害)に問われた。

 崔順実被告は12年にチョン氏が当時通っていた高校の体育教師に30万ウォン(約3万円)を渡し、奉仕活動の記録資料を虚偽作成した罪(賄賂供与および偽計公務施行妨害)と、翌年にチョン氏に関し馬術大会の出場制限規定を適用しないよう求め、これを拒否した同高校の体育教師のもとに押しかけ脅迫するなど、授業を妨害した罪(公務執行妨害)にも問われた。

 大法院は「崔被告と梨花女子大関係者がチョン氏を特別待遇するため共謀した」と認めた。同大前総長の崔京姫被告の懲役刑も確定した。

 一方、崔被告は朴槿恵被告との共謀で収賄罪や職権乱用罪でも起訴されており、裁判がすべて終わるまで、引き続きソウルの拘置所に収監されるようだ。