D・アウベス、ラームに代わる右サイドバックの新たな”王様”? 現世界最高と絶賛される選手とは
ジョゼップ・グアルディオラの下で世界を支配したバルセロナには、当時世界最高の右サイドバックと言われたダニエウ・アウベスがいた。しかし、グアルディオラが去ってから約5年の間に右サイドバックの勢力図も変わりつつある。昨季にはバイエルンのフィリップ・ラームも引退したが、現在世界最高の右サイドバックは誰なのか。
今回英『FourFourTwo』は右サイドバックTOP10と題し、現世界最高の右サイドバックを選出している。まずは10位から6位だ。
9位:トマ・ムニエ(PSG)
8位:シメ・ヴルサリコ(アトレティコ・マドリード)
7位:ステファン・リヒトシュタイナー(ユヴェントス)
6位:ジブリル・シディベ(モナコ)
ここではフランスでブレイクした選手が目立つ。ダニエウ・アウベス加入以降はポジション争いが激しくなっているが、ベルギー代表のムニエも近年PSGで評価を高めている大型サイドバックだ。アウベスほど器用な選手ではないが、サイドバックながら190cmの上背がある。得点力もあり、攻撃的なPSGに合った選手と言えよう。モナコでブレイクし、フランス代表に選ばれるまでになったシディベも高い評価を受けている。まだ25歳ということを考えると、これからも伸びるだろう。数年後に世界最高の右サイドバックの座を争う人材になるかもしれない。
さらに10位のリカルド・ペレイラも、ポルトからレンタル移籍していたフランスのニースで急激に評価を高めた選手だ。24歳と若く、ポルトガル人選手らしく超攻撃的だ。ビッグクラブも目をつけている逸材で、近いうちにステップアップを果たすかもしれない。
では、気になるTOP5だ。超攻撃的なサイドバックばかりが選ばれているが、1位に選ばれたのは今回のランキングで最年少の選手だ。時代の変化を感じさせる選出となっているのではないだろうか。
5位:カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)
4位:アントニオ・バレンシア(マンチェスター・ユナイテッド)
3位:ダニエウ・アウベス(PSG)
2位:ダニエル・カルバハル(レアル・マドリード)
1位:ジョシュア・キミッヒ(バイエルン)
キミッヒはセンターバック、中盤もこなす器用さがあり、すでにドイツ代表でも不動の右サイドバックだ。22歳の若さを感じさせない落ち着きがあり、中盤もこなせるだけあってプレイビジョンも優れている。キミッヒから攻撃の組み立てがスタートするケースも多い。同メディアはラーム引退のショックをすぐに忘れさせたとキミッヒを絶賛しており、新たな世界最高の右サイドバックに選ばれている。アウベスも3位に入っているものの、今季はキミッヒの急成長を感じるシーズンとなっている。