格付け大手ムーディーズは21日、アサヒビール<2502>とサントリーの無担保長期債務格付けを、引き上げ方向で見直すと発表した。現在の格付けは、伴に「Baa1」。

  アサヒについては、ビールおよび発泡酒市場において強力なブランドを確立・維持し、新製品の投入によってそれらのブランドをさらに拡大することに成功していると同時に、コスト構造の継続的な改善によって、キャッシュフローを安定化し、財務基盤を強化してきたと評価。

  一方、サントリーについては、近年同社が競争優位性を持つアルコール飲料および清涼飲料などのコア事業に経営資源を集中、ほぼ全ての清涼飲料水のカテゴリーに加え、ワイン、ウィスキー、その他のアルコール飲料において売れ筋ブランドを継続的に開発・維持し、また、継続的なコスト削減努力によって安定したキャッシュフローを生み出し、負債を大きく削減したとしていると指摘した。

  アサヒの株価は、前日比16円(1.13%)高の1435円で引けた。 【了】