「土壇場のヒーロー」 長谷部の“圧巻クリア”をブンデス公式称賛 ファンも驚嘆「キング」

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ドルトムント戦の終了間際、長谷部が体を投げ出してピンチを阻止

 フランクフルトの日本代表MF長谷部誠は、現地時間21日のブンデスリーガ第9節、本拠地ドルトムント戦にフル出場し、2-2ドローで勝ち点1を手にした。

 この試合で長谷部が気迫あふれる魂のプレーを披露し、ドイツメディアから賛辞を送られるなか、ブンデスリーガ公式YouTubeチャンネルはその場面の動画を公開。「土壇場のヒーロー」と称賛している。

 前半18分にトルコ代表MFヌリ・シャヒンに決められてドルトムントに先制されると、後半12分にはMFマクシミリアン・フィリップの一撃で被弾して0-2。いずれも長谷部はマークしていたが防げずに、ゴールを許していた。

 しかし、そこからフランクフルトが反撃に打って出る。後半19分にFWセバスティアン・ アレがPKを沈めると、その4分後にMFマリウス・ヴォルフが決めて同点に追いついた。そして終了間際の後半45分、長谷部が勇敢なプレーでスポットライトを浴びる。

 ドルトムントの猛攻を受けるなか、こぼれ球を拾ったシャヒンがゴール至近距離からシュート。誰もが決まったと思った瞬間、ゴールライン上に素早く入り込み、“最後の壁”となったのが長谷部だ。その直前のプレーで一度シュートを防いでいたGKは、ようやく体勢を立て直したばかりで、ゴールの半分はがら空きとなっていた。だが、危機を察知した長谷部がそのスペースを埋め、ゴールラインの上ぎりぎりのところで身体を投げ出してピンチを阻止。まさに“土壇場クリア”がチームの窮地を救った。

これまでに首ブロックやポスト直撃クリアも

 動画では、日本代表FW大迫勇也が所属するケルン対ヴェルダー・ブレーメン戦から、ロシア代表DFコンスタンティン・ラウシュのワンプレーも紹介している。

 0-0で迎えた終盤、ブレーメンのCKからヘディングシュートを放たれ、ボールはゴールに吸い込まれたかに思われたが、ラウシュがぎりぎりで反応。ワンバウンドする難しいシュートに対して、体を投げ出して倒れ込みながらジャンプし、ライン上でボールを蹴り出した。危機一髪のところで難を逃れ、試合は0-0ドローに終わっている。

 長谷部が見せたプレーに、返信欄には「ライン上クリアのキング」「絶体絶命の状況のなか、ライン上での勇ましいクリア」などの賛辞が並んだ。日本代表のキャプテンはこれまでにも3月のバイエルン戦で負傷につながった“ポスト直撃クリア”、9月20日のケルン戦で“首ブロック”を見せて注目を浴びてきたが、「土壇場のヒーロー」という新たな称号を手にしたようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

【動画】ブンデス公式YouTubeチャンネルで公開、長谷部が絶体絶命のピンチで見せたライン上のクリアの瞬間

https://www.youtube.com/watch?v=zxQTeKREKPY

ブンデス公式YouTubeチャンネルで公開、長谷部が絶体絶命のピンチで見せたライン上のクリアの瞬間