【徹底検証】塩分大幅カット! スープ・ソースを使わなくてもウマいカップ麺を探してみた結果
人間は悲しいかな、体に悪いとされる「ジャンクフード」ほど好んで食べたくなってしまうもの。格安のハンバーガーやインスタントラーメンなど、体には良くないと思いながらもついつい食べてしまいたくなるのです。
特にカップ麺は塩分を多く含んでいるため、頻繁に食べていると高血圧などの成人病のリスクが高くなってしまいます。こちらの成分表示をご覧ください。
こちらはエースコックの「わかめラーメン」なのですがカップ麺全体で食塩相当量が6.1グラムなのに対し、スープの食塩相当量だけで4.1グラム。カップ麺における塩分は大半がスープによるものなのですね。
ということは、スープを使わずにカップ麺を食べれば、塩分の過剰摂取のリスクを大幅に減らすことができるのです。もちろん、スープを使わずにカップ麺を作れば、通常通り作ったときよりも味は劣化してしまうでしょう。
しかし「意外とマシ」「スープがなくても味がする」と言った具合に、スープがなくてもある程度美味しく食べられるカップ麺を見つけ出すことができたらどうでしょう。塩分を過剰摂取しちゃったけどどうしてもカップ麺を食べたい日に、塩分を控えながらカップ麺を食べると言う選択肢が生まれるのです!
早速6種類のカップ麺を用意し、それぞれスープやソースを使わず(かやくは使用)に食べてみることにしました。今回の検証で食べてみたカップ麺は以下のとおりです。
・ラ王 芳醇コク担々麺(日清食品)
・UFO(日清食品)
・わかめラーメン ごま・しょうゆ(エースコック)
・緑のたぬき(東洋水産)
・麺職人 芳醇味噌」(日清食品)
・どん兵衛 きつねうどん(日清食品)
まずはいわゆる「ワンランク上のカップラーメン」にあたるラ王からチャレンジ。さすがに麺のクオリティにこだわっているだけあって、お湯だけで調理しても麺のウマさはしっかり堪能できます。うん、ウマいっ!
もちろんスープはメチャクチャ薄いですし、透き通ったスープからは微塵も担々麺っぽさを感じられませんが、具材の野菜と肉からほんのりと甘みが出ているじゃないですか。ただのお湯で食べているのとはぜんぜん違う感じです。これならそこまで悪くはないな……。
評価:★★★
塩分:5.6グラム→1.8グラム 約68%塩分カット!
続いてはカップラーメンではなくカップ焼きそばのUFOを検証。カップ焼きそばはお湯を切るのがデフォルトなので、意外と本来の形と最も近い状態で食べられるのがカップ焼きそばになるのかもしれません。
ズズズゥウウーーーーッ! ズズズズゥーーーッ! ……ふむ、これもそこまでは悪くないぞ。ソースという味の濃い調味料をかけないことにより、麺にほんのりと含まれている塩分を感じることができました。まあ、間違ってもウマいものではないですが……。
評価:★★
塩分:5.8グラム→?(ソースだけの塩分記載なし)
続いて試したのはエースコックのわかめラーメン。あっさりした醤油味が特徴ですが、すべて食べ切ると約6グラムもの塩分を摂取してしまいます。
わかめラーメンにはその名の通り、他のカップラーメンとは一線を画した量のわかめが投入されているため、わかめから塩気が抽出されてウマくなるのでは? ……と思っていたのですが、意外にも塩気は薄く、麺のクオリティもラ王やUFOと比べるとイマイチ。
味がない状態で大量のわかめを食べるのもかなりつらく、スープを投入せずに食べるのはかなり厳しく感じました……。
評価:★
塩分:6.1グラム→2.0グラム 約67%塩分カット!
お次はカップ蕎麦の定番・緑のたぬきで検証。蕎麦粉で作られた麺は他のカップ麺よりもきっと風味が感じられてウマいはず! なんて思いながら食べてみると……あれ? これも味がしない……。むしろ蕎麦の風味も、天ぷらが入ることによる風味も感じられないぞ……。
緑のたぬきにスープをちゃんと入れて作ればしっかりウマいのは誰もが知っていること。スープを入れないときっと蕎麦と天ぷらの風味は引き立たないのでしょう。残念……。
評価:★
塩分:6.1グラム→2.3グラム 約62%塩分カット!
続いては再びノンフライ麺タイプのカップラーメン・麺職人。その名前の通り麺へのこだわりが凄く、なんとカップ麺なのに全粒粉を練り込ませた麺を使用しているのですから驚きです。
早速その麺を食べてみると、やはりウマい……! しかし味が薄い……!! 薄いからこそ麺のコシや全粒粉の風味をしっかり堪能できるのですが、スープからはキャベツの存在感をわずかに感じられるだけ。これは非常に惜しい。もしかしたら具材が変わればお湯だけでも美味しく食べられたかも……?
評価:★★
塩分:2.3グラム→0.7グラム 約70%塩分カット!
大トリを飾るのはどん兵衛。どん二郎をはじめトリビアニュースで数々の奇跡を起こしてきたどん兵衛ももちろん今回の検証からは外せません。とは言え、どん兵衛の美味しいスープを使わずしてどん兵衛の魅力を引き出せるのでしょうか……。
うーん……やはり薄い! 麺のコシはもちろん非の打ち所がないのですが、スープがないとさすがにあまり美味しくありません。ところが、どん兵衛のもうひとつの目玉・油揚げにはしっかり味が染み込んでいて激しくウマァァァーーーイッ!! 油揚げを箸で絞るようにして、染み込んだ味を抽出し、なおかつ油揚げと麺を一緒に食べるとそれなりに味を感じながら食べることができました。ちょっと面倒ですけど、そこまですればアリです。
評価:★★★
塩分:5.4グラム→1.8グラム 約66%塩分カット!
残念ながらどのカップ麺も美味しいとは評価できず、当然ながらスープを入れないほうがウマいカップ麺はありませんでした。しかし塩分カットという点ではいずれも60〜70%の塩分をカットできているため、一定の効果はあると言えるでしょう。
今回の検証の結果、どうしてもスープを入れずにカップ麺を食べるのであれば、麺そのもののクオリティを堪能できるノンフライタイプのラーメンで、具材に肉っ気のあるものを選ぶとそれなりに美味しく食べられそうな気がしました。
もしカップ麺を食べたいけど塩分を控えたいという人がいたら試してみてはいかがでしょうか。えっ? スープを最後まで飲まなければ済む話だって?そんな野暮なこと言うなよ!
■執筆・監修:Mr. Fox
執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/
少しでも健康にカップ麺を食べたい
特にカップ麺は塩分を多く含んでいるため、頻繁に食べていると高血圧などの成人病のリスクが高くなってしまいます。こちらの成分表示をご覧ください。
こちらはエースコックの「わかめラーメン」なのですがカップ麺全体で食塩相当量が6.1グラムなのに対し、スープの食塩相当量だけで4.1グラム。カップ麺における塩分は大半がスープによるものなのですね。
スープやソースを使わなければ健康的に食べられる!
ということは、スープを使わずにカップ麺を食べれば、塩分の過剰摂取のリスクを大幅に減らすことができるのです。もちろん、スープを使わずにカップ麺を作れば、通常通り作ったときよりも味は劣化してしまうでしょう。
しかし「意外とマシ」「スープがなくても味がする」と言った具合に、スープがなくてもある程度美味しく食べられるカップ麺を見つけ出すことができたらどうでしょう。塩分を過剰摂取しちゃったけどどうしてもカップ麺を食べたい日に、塩分を控えながらカップ麺を食べると言う選択肢が生まれるのです!
いろいろなカップ麺をスープ・ソースなしで食べてみた
早速6種類のカップ麺を用意し、それぞれスープやソースを使わず(かやくは使用)に食べてみることにしました。今回の検証で食べてみたカップ麺は以下のとおりです。
・ラ王 芳醇コク担々麺(日清食品)
・UFO(日清食品)
・わかめラーメン ごま・しょうゆ(エースコック)
・緑のたぬき(東洋水産)
・麺職人 芳醇味噌」(日清食品)
・どん兵衛 きつねうどん(日清食品)
1品目 ラ王 芳醇コク担々麺
まずはいわゆる「ワンランク上のカップラーメン」にあたるラ王からチャレンジ。さすがに麺のクオリティにこだわっているだけあって、お湯だけで調理しても麺のウマさはしっかり堪能できます。うん、ウマいっ!
もちろんスープはメチャクチャ薄いですし、透き通ったスープからは微塵も担々麺っぽさを感じられませんが、具材の野菜と肉からほんのりと甘みが出ているじゃないですか。ただのお湯で食べているのとはぜんぜん違う感じです。これならそこまで悪くはないな……。
評価:★★★
塩分:5.6グラム→1.8グラム 約68%塩分カット!
2品目 UFO
続いてはカップラーメンではなくカップ焼きそばのUFOを検証。カップ焼きそばはお湯を切るのがデフォルトなので、意外と本来の形と最も近い状態で食べられるのがカップ焼きそばになるのかもしれません。
ズズズゥウウーーーーッ! ズズズズゥーーーッ! ……ふむ、これもそこまでは悪くないぞ。ソースという味の濃い調味料をかけないことにより、麺にほんのりと含まれている塩分を感じることができました。まあ、間違ってもウマいものではないですが……。
評価:★★
塩分:5.8グラム→?(ソースだけの塩分記載なし)
3品目 わかめラーメン ごま・しょうゆ
続いて試したのはエースコックのわかめラーメン。あっさりした醤油味が特徴ですが、すべて食べ切ると約6グラムもの塩分を摂取してしまいます。
わかめラーメンにはその名の通り、他のカップラーメンとは一線を画した量のわかめが投入されているため、わかめから塩気が抽出されてウマくなるのでは? ……と思っていたのですが、意外にも塩気は薄く、麺のクオリティもラ王やUFOと比べるとイマイチ。
味がない状態で大量のわかめを食べるのもかなりつらく、スープを投入せずに食べるのはかなり厳しく感じました……。
評価:★
塩分:6.1グラム→2.0グラム 約67%塩分カット!
4品目 緑のたぬき
お次はカップ蕎麦の定番・緑のたぬきで検証。蕎麦粉で作られた麺は他のカップ麺よりもきっと風味が感じられてウマいはず! なんて思いながら食べてみると……あれ? これも味がしない……。むしろ蕎麦の風味も、天ぷらが入ることによる風味も感じられないぞ……。
緑のたぬきにスープをちゃんと入れて作ればしっかりウマいのは誰もが知っていること。スープを入れないときっと蕎麦と天ぷらの風味は引き立たないのでしょう。残念……。
評価:★
塩分:6.1グラム→2.3グラム 約62%塩分カット!
5品目 麺職人 芳醇味噌
続いては再びノンフライ麺タイプのカップラーメン・麺職人。その名前の通り麺へのこだわりが凄く、なんとカップ麺なのに全粒粉を練り込ませた麺を使用しているのですから驚きです。
早速その麺を食べてみると、やはりウマい……! しかし味が薄い……!! 薄いからこそ麺のコシや全粒粉の風味をしっかり堪能できるのですが、スープからはキャベツの存在感をわずかに感じられるだけ。これは非常に惜しい。もしかしたら具材が変わればお湯だけでも美味しく食べられたかも……?
評価:★★
塩分:2.3グラム→0.7グラム 約70%塩分カット!
6品目 どん兵衛 きつねうどん
大トリを飾るのはどん兵衛。どん二郎をはじめトリビアニュースで数々の奇跡を起こしてきたどん兵衛ももちろん今回の検証からは外せません。とは言え、どん兵衛の美味しいスープを使わずしてどん兵衛の魅力を引き出せるのでしょうか……。
うーん……やはり薄い! 麺のコシはもちろん非の打ち所がないのですが、スープがないとさすがにあまり美味しくありません。ところが、どん兵衛のもうひとつの目玉・油揚げにはしっかり味が染み込んでいて激しくウマァァァーーーイッ!! 油揚げを箸で絞るようにして、染み込んだ味を抽出し、なおかつ油揚げと麺を一緒に食べるとそれなりに味を感じながら食べることができました。ちょっと面倒ですけど、そこまですればアリです。
評価:★★★
塩分:5.4グラム→1.8グラム 約66%塩分カット!
総評
残念ながらどのカップ麺も美味しいとは評価できず、当然ながらスープを入れないほうがウマいカップ麺はありませんでした。しかし塩分カットという点ではいずれも60〜70%の塩分をカットできているため、一定の効果はあると言えるでしょう。
検証結果からわかったこと
今回の検証の結果、どうしてもスープを入れずにカップ麺を食べるのであれば、麺そのもののクオリティを堪能できるノンフライタイプのラーメンで、具材に肉っ気のあるものを選ぶとそれなりに美味しく食べられそうな気がしました。
もしカップ麺を食べたいけど塩分を控えたいという人がいたら試してみてはいかがでしょうか。えっ? スープを最後まで飲まなければ済む話だって?そんな野暮なこと言うなよ!
■執筆・監修:Mr. Fox
執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/