難読地名の定番ネタとなっているのが、大阪府枚方(ひらかた)市。遊園地の「ひらかたパーク」でも知られる地域だ。

2017年8月、「マイカタ」と読み間違えられやすいことを逆手にとったユニークな定住促進PRキャンペーンが、大阪市内で展開され、話題となっている。

「......マイカタでもいい」、本当に?


京橋駅インパクトデジタル動画(枚方市公式ホームページより)

京阪京橋駅中央改札前のデジタルサイネージは、約15秒の動画で「マイカタちゃいます」からスタートするが、「でも、住んでくれるなら......マイカタでもいい」という自虐的なオチがつく。PR大使の川崎麻世さんや森脇健児さんらも登場する。


JR大阪駅ルクア前 デジタルサイネージ動画(枚方市公式ホームページより)

大阪駅北側ルクア前のデジタルサイネージも同様に、「マイカタちゃいます」から「マイカタでもいい」という約15秒の動画が流れる。


枚方市定住促進サイト(枚方市公式ホームページより)

またインターネット上には、定住促進サイトを新設しているが、伏見隆市長自ら「本当の枚方を知って、住んでくれるなら、もう『マイカタ』と呼ばれてもいいです」と宣言している。

枚方市の人口は大阪府内4番目の約40万人だが、2009年をピークに減少傾向にあるという。この8月1日、市制70周年の節目を迎えた枚方市は、定住促進と人口増加に向け、この定住促進キャンペーンをスタートさせたようだ。

ツイッターには、このPRキャンペーンに関して、さまざまな反響が届いている。

地元・枚方市に特化したローカル情報サイトとして知られる『枚方つーしん』(通称:ひらつー)の公式アカウントからも告知されている。

歓迎する声も少なくないが......。

「よくない」と言う人もいる。「マイカタでもいいとか意味わからんやろ!?」と怒っている。

「まいかたって読んで良いですか?」と恐る恐る確認する人も......。やや複雑な反応だ。

ところで人口40万人もいて、定住促進キャンペーンとは? なんともうらやましいと感じる地方自治体も、全国には多いかもしれない。