六甲アイランド高等学校(兵庫)

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薗卓哉投手、三輪幸祐主将、森口由伸選手(六甲アイランド)「六アイ史上最弱」と言われた悔しさは忘れたことがない

■六甲アイランドはどんな学校? 兵庫県神戸市にある神戸市立六甲アイランド高等学校は赤塚山高校と神戸商業高校を再編・統合し1998年に開校。7つの学系から所属する系を選んで学ぶ単位制の高校で、今年度から5年間は文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに指定されている。野球部は今春、神戸地区大会を勝ち上がり、兵庫大会でも初戦を突破。見事、ベスト16まで勝ち上がっている。

■六甲アイランド野球部の紹介 現在、野球部は3年生31名、2年生28名、1年生25名の計84名。グランドは他部活動と共有のため全面を使える日がほとんどなく、使えるスペースも限られているので、いかに効率よく練習できるかを考えて全員がトレーニングに取り組んでいるという。三輪 幸祐主将によると、今年のチームは「投手力を中心にした堅実な守備と粘り強さ」が特長で「甲子園を見据えつつ、まずはベスト16突破」が目標だ。

■現チームに起こった出来事や試合で印象に残っていることは?   新チーム結成時は試合経験のある選手があまりいなかったため「まずは『試合に慣れること』をテーマに一試合一試合を大事にし、必死になって戦うことにしました」と三輪主将。しかし、新チームが始動して最初の練習試合で大敗を喫してしまい、深浦 健太監督から「『六アイ史上最弱や』と言われた悔しさは忘れたことがありません」という。そして、秋季大会は地区予選で敗れて県大会に出場できなかったため、このオフシーズンでは「秋の屈辱を春・夏で晴らす」をスローガンにトレーニングをしてきた。その成果を発揮し、春季兵庫県大会は16強まで勝ち上がった六甲アイランド。だが、育英には延長13回タイブレークの末に2対3で敗退。「ロースコアで試合が進んでいくなかで何度も得点のチャンスがあったのに点を取れず。雷雨で2時間半の中断後、タイブレークでも積極的に攻撃できなくてサヨナラ負けしてしまい、自分たちの攻撃力のなさと勝負する勇気を持つことの重要さを改めて感じました」

■六甲アイランドを引っ張る選手は? 薗 卓哉投手と森田 晃大投手は共に1年生の頃から登板経験があり、強豪校相手でも動じることなく自分のピッチングで相手打線を抑えてきた。今夏はこの両投手のほか、前川 健選手に期待しているという三輪主将。「前川はピアノをとても上手に弾けるので、ピアノで培った器用さを守備や打撃でも活かしてほしい」

■今夏への意気込み「攻撃力アップ」と「ここ一番、勝負する勇気」をテーマに練習を積み重ねている六甲アイランド。今夏に向かって三輪主将は「兵庫県の高校の中で、一番長い夏にしたい」と意気盛んだ。

練習の様子(六甲アイランド)六アイの歴史に刻まれる夏にしたい!

ここからは、薗 卓哉投手(3年)と森口 由伸選手(3年)の二人の副主将にお話を伺います!

Q.夏へ向けての課題や強化したいところを教えてください

薗:どんな状況でも冷静なピッチングができるメンタルを持つことです。森口:接戦をモノにできないところが課題です。

Q.ここまでを振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください!

薗:練習がオフの月曜の放課後、土日の試合で負けた分、ダッシュをしたことです。森口:延長タイブレークで負けてしまった春季大会の育英戦です。

Q. 自分のここを見てほしいというところは?

薗:野球を楽しんでプレーしているところです!森口:チームの決まり事である「全力疾走」「全力発声」を徹底してやっているところを見てほしいです!

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

薗:みんな仲良く、切磋琢磨して日々の練習に取り組んでいるところです。森口:限られた練習スペースで工夫して、効率よく練習しているところは負けません。

Q. この夏はこういう夏にしたい!という意気込みを教えてください

薗:まずはチームの目標である「ベスト16突破」を達成して、六アイの歴史に刻まれる夏にしたいです!森口:今までの六アイ高の歴史のなかで、最高の結果が残せるように全員で試合に臨みたい!

薗選手、森口選手、ありがとうございました!

練習の様子(六甲アイランド)夏に向けて、悔いのない追い込みを!

  深浦 健太監督にお話を伺いました!

Q. このチームの強みを教えてください。

 薗、森田の両左腕が強豪校相手でも試合を作ることができるところです。薗は技巧派で1年夏から登板経験があり、度胸も投球術も高校生としては非常にレベルが高い。森田は本格派で、一冬を越えて球速も投球術も伸びてきています。

Q. 夏に向けての課題を教えてください。

 投手陣が秋、春とロースコアの試合を作ったが、攻撃陣が振るわずに試合を落としてしまった。夏に向けての課題は打撃力向上と得点パターンの確立です

Q. 最後に、夏に燃える3年生や部員たちにメッセージをお願いします!

「最後は結局、練習したヤツが勝つ」。夏に向けて、悔いのない追い込みを!

深浦健太監督、そして六甲アイランド高校野球部の皆様、ありがとうございました!歴史に刻まれる夏を期待しています!

今年も大好評!【僕らの熱い夏 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!