別のWindows 10 PCが外部ディスプレイになる!意外に便利な「このPCへのプロジェクション」の使い方

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2016年8月にリリースされたWindows 10のAnniversary Updateでは、「このPCへのプロジェクション」という機能が追加された。

この機能を使うと、外部ディスプレイがなくても、自分のWindows 10ノートPCの画面を、そばにある別のWindows 10パソコンの画面に表示できる。

つまり、近くのパソコン画面を外部のワイヤレスディスプレイに変えることが可能となるのだ。

タブレットも含め、複数台のWindows 10デバイスがあるなら、試す価値のある機能だ。

●「このPCへのプロジェクション」の使い方
Windowsのノートパソコンの画面をHDMIケーブル経由で、大きな外部ディスプレイに出力して作業をしているユーザーは、意外に多い。特にデスクワークやMS Officeファイルを扱う人なら、なおさらだ。

さらにHDMIケーブル経由ではなく、これを無線にしたければ、Miracast対応のディスプレイを用意するか、外部ディスプレイにMiracast対応のワイヤレスアダプタを追加すればいい。

Miracastは、1対1の無線通信でディスプレイ表示する技術。
Windows 8.1以降およびAndroid OSが対応している。

Windows 10の「このPCへのプロジェクション」は、このMiracastを使って、パソコンAの画面をパソコンBの画面に出力する機能だ。

接続の方法は以下のようになる。


接続前の状態だ。ここでは、右側のLet's Noteの画面を左側のタブレットに表示してみよう。


タブレット側でアクションセンターの[接続]を選択したら、[このPCへのプロジェクション]を選択する。


[許可した場合は〜]で「どこでも使える」を選択する。他の項目は、画面のように設定しておけばいい。


Let's Note側でアクションセンターの[接続]を選択し、接続先のコンピュータの名前が表示されたらクリックする。



タブレット側でこのメッセージが表示されたら[はい]をクリックする。


接続が行われる。接続後、接続する側からのマウス等の操作を有効にするなら、[このデバイスからのマウス、キーボード、タッチ、ペン入力を許可する]をチェックする。なお、切断するときは[切断]をクリックする。


右側のLet's Noteの画面が左側のタブレットに表示された。なお、これは表示方法が「複製」になっているので、まったく同じ画面が表示される。


表示方法を「拡張」に変更することもできる。

●動作は不安定なので過大な期待は禁物
このように、「このPCへのプロジェクション」を使うと、ほかのWindows 10 パソコンを簡単にワイヤレスディスプレイ化できる。

プレゼンテーションにも使えるし、あまっているパソコンを外部ディスプレイ代わりに使うことも可能だ。

ただし、利用するにはパソコンがMiracastに対応している必要がある。
具体的な条件は次のとおりだ。

・ディスプレイアダプターがWindows Display Driver Model (WDDM) 1.3をサポート
・Wi-FiアダプターがWi-Fi Directをサポート

難点は、手持ちのWindows PCがこの条件を満たしているかどうかを判断するのが難しいことだろうか。現実には、試してみないとわからないのが本当のところだ。

筆者は、Let's note(CF-MX4)とDiginnos(ドスパラ)のWindowsタブレットで試したが、接続できるときとできないときがあるなど動作は不安定だった。このことからも、過剰な期待は抱かない方がよいかもしれない。

ただ、うまく動けばいろいろと便利な使い方ができることは間違いない。
価格も安くなり、複数台のWindows 10マシンを使う人も増えているので、試す価値のある機能といえるだろう。


井上健語(フリーランスライター)