チェコの小さな田舎町チェスキー・クルムロフは、街中にだまし絵が描かれている世界遺産の街です。

まるでおとぎ話の世界の舞台のような美しい街には、チェコ文学の「兵士シュベイクの冒険」の世界感の古き良き時代をモチーフとしたレストランがあります。

今回はレストラン・シュヴェイクで頂ける、チェコの伝統的な「ウサギ料理」ご紹介します。

チェスキー・クルムロフの城下町として栄えたラトラーン通りに、レストランシュヴェイクは店を構えます。

この通りにはだまし絵が描かれた古い建物が多く、レストラン・シュヴェイクがあるラトラーン12番地の建物も16世紀の書物に登場しています。

ゴシック様式で建てられた建物は、何度か改築された際にバロック様式の特徴も加えられました。2階の天井には、ルネッサンス様式の梁が残されています。白い壁にグレーのスタッコで縁取られたデザインがお洒落。

レストランの建物自体も大変歴史的ですがレストランの内装も非常に素晴らしく、レトロな雰囲気がチェコの古き良き時代を連想させます。

レストランの所々で見かける兵隊のキャラクターは、チェコ文学「兵士シュヴェイクの冒険」の主人公です。
1階には人気のカフェ「MLS Creperie(MLSクレープリー)」が営業しています。

チェコ人作家のヤロスラフ・ハシェクによって書かれた「兵士シュヴェイクの冒険」は、第一次世界大戦の時代の社会を風刺した小説です。

当時は賛否両論の分かれた作品ですが、現在はチェコの有名文学であり、当時のチェコを知る事ができる作品として国民的人気を誇ります。

レストランではチェコの伝統的な料理が提供されており、定番のシチュー「グラーシュ」以外にも、田舎でよく食べられているウサギやアヒルなどを頂くことができます。

オススメは「Špikované králičí stehýnco pečené na česneku podávané s domácí nastavovanou kaší(ウサギモモ肉のガーリックソース味に自家製マッシュポテト添え)」です。

日本ではあまり見かけないウサギ料理ですが、ヨーロッパでは一般的な食材です。触感はチキンと良く似ており、日本人にとっても食べやすいお味。

たっぷりと掛けられた濃厚なガーリックソースと柔らかなウサギ肉の組み合わせが絶妙です。ガーリックソース以外にもフレンチマスタードをメニューから選ぶことができます。

お値段は169コルナほど。チェスキー・クルムロフでは、プラハと比べて本格的な料理をリーズナブルに頂くことができます。

チェコ料理と一緒に味わいたい「チェコビール」ですが、アルコールが苦手な方でもチェコビールを楽しめる、低アルコールの「Birell」という銘柄もあります。0.49%とローアルコールですが、しっかりとビールの味がするので、お食事と一緒にいかがでしょうか。

木の温もりを感じる店内は、昔ながらのチェコの雰囲気を堪能する事ができます。

レストラン・シュヴェイクで伝統的なチェコ料理を堪能した後は、ライトアップされた美しいチェスキー・クルムロフの街を散策してみましょう。

歴史的な建物で伝統的なチェコ料理を頂ける「レストラン・シュヴェイク」を訪ねて見ませんか?

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名前 レストラン・シュヴェイク(Švejk Restaurant)
住所 Latrán 12, 381 01 Český Krumlov, 381 01 Český Krumlov, Česko
営業時間 日曜日〜木曜日 11:30〜22:00 、金曜日〜土曜日 11:30〜01:00
定休日 不定休
公式サイト http://www.svejkck.cz/english/index.html