サウサンプトン吉田、チェルシーに4失点完敗 英紙は「何もしていなかった」と辛辣評価

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14試合連続フル出場を果たすもコスタへの対応に苦慮

 日本代表DF吉田麻也が所属するサウサンプトンは、現地時間25日にリーグ首位チェルシーと敵地で対戦し2-4で敗れた。

 吉田は14試合連続フル出場を果たしたが、相手の豪華攻撃陣に圧倒されるゲーム展開で屈辱の4失点を喫した。

 前半は開始5分でチェルシーがMFアザールのゴールで先制。同24分にはサウサンプトンもMFロメウがネットを揺らして食らいついたが、前半アディショナルタイムにセットプレーからDFケイヒルに勝ち越しゴールを許した。すると後半8分、44分にFWコスタに2得点を奪われて4失点を喫し、試合終了間際にDFバートランドがヘディングで一矢報いるも、焼け石に水。サウサンプトンはリーグ戦2連勝の後に2連敗という結果になった。

 吉田を中心とした“セインツ(サウサンプトンの愛称)”の守備も、チェルシーの強力攻撃陣の前になす術がなかった。英紙「デイリー・ミラー」の採点で、吉田はワーストタイの5点と評価された。「チェルシーの先制点のシーンでは彼一人ではなかったのに、何もしていなかった」と厳しく言及された。エリア内右でコスタと対峙した吉田だが、間合いを詰めきれずにいとも簡単にアザールへのラストパスを許してしまい、得点につなげられた。

 また、チェルシー4点目のシーンでは、左サイドでボールを持ったコスタにアザール、MFペドロとの連続ワンツーパスでいとも簡単に突破され、ペナルティーエリア内への侵入を許した。最後に食らいついた吉田も振り切られ、シュートに持ち込まれた

「先制点はこの日本人DFに責任があった」

「デイリー・メール」紙では6.5点と及第点の評価だったが、「先制点の場面はこの日本人DFに責任があった。コスタにあまりに多くの時間を与えた」と、やはりコスタへの守備の甘さを指摘されている。

 サウサンプトンは前節のマンチェスター・シティ戦(0-3)に続く連敗。2試合で7失点と、守備に不安を残す結果となり勝ち点は40のまま、リーグ9位となっている。一方、勝利を収めたチェルシーは勝点を78に伸ばし、2位トットナムとの差を暫定で7に広げた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images