iPhone 8(仮)、量産開始が10〜11月にずれ込むとの予測。新機能含むカスタムパーツの生産効率低く:KGI談
 
ここ数日は次期iPhoneに関するうわさが活発化していますが、こんどはiPhone 8とされる次期iPhoneの生産についての話。KGIセキュリティのアナリストMing-Chi Kuo氏が、次期iPhoneの量産開始時期が例年より遅れ、10〜11月にずれ込む可能性があるとの情報を伝えています。

KGIは、Touch IDを埋め込むとされるOLEDディスプレイや3Dセンシングカメラといった新機能パーツの生産性の低さをあげ、その理由がアップルが要求した特殊な最先端コンポーネント(おそらくはディスプレイ埋込み式のTouch IDモジュール)に起因するとしています。一方、従来モデルの正常なアップデート版と見られる「7s 7s Plus(仮)」のラインナップは予定どおりの出荷が期待されるとのこと。

これらの情報はすでに流れているのと同じ内容であり、うわさをよくチェックしている人ならば特に驚く内容でもありません。ただ、出荷が後ろにずれ込むことは、アップルの2017年度の売上が縮小していくことを意味します。

とはいえ「7s」も出ると言われる中であえて高額になるとも予想される次期iPhoneの購入を目論む人達は、たとえ発売時期が遅れるにせよ、それが入手可能になった時点で購入するだけなので、全体的な売れ行きとしては影響は少ないかもしれません。

一方でKGIは「7s」のほうこそ不安材料が出てきているとしています。というのもAndroidスマートフォンではサムスン、ファーウェイ、Xiaomiなどがすでに狭額縁モデルを出しており、従来のデザインを踏襲するiPhoneが古臭く感じられてしまう可能性が高まりつつあるとのこと。

これら懸念事項を踏まえて、KGIは2017年のiPhone全体の出荷台数を当初予測の1億1000万台から8000万〜9000万台へと下方修正しています。おそらくアップルはiPhone 8と7s /7s Plus(いずれも仮称)を同じイベントで発表するはずです。しかし「8」のほうだけがやや遅れて出荷されるとなれば「7s」を買い控える人が増え、販売の出足にも影響するかもしれません。

下は、これまでのデザイン面でのうわさをもとに制作された「iPhone 8」のレンダリング画像。本物ではありません。
[Image : Benjamin Geskin(Twitter)]