都立小山台vs帝京大高
先発の小倉俊(都立小山台)
初回に先制点を挙げた都立小山台。2回にも四球、エラーなどで一死満塁のチャンスを作り出し、1番の高橋が2点適時打で2点を追加すると、飯田も2点適時打で続き4点のリードを奪う。
対する帝京大高は昨日、東洋に9対8で勝利し、勢いに乗った状態でこの戦いに挑んだ。しかし帝京大高に立ちはだかったのは都立小山台先発の小倉 俊。「今日は調子は良くなかったが、良くないなりに緩急を使ったりできた」と話す戸倉だが、この試合では長身から繰り出される伸びのあるストレート、そして切れのある変化球を披露。この日は2回までの完璧な投球でマウンドを降りた。
3回表、都立小山台が試合を大きく動かす。先頭打者佐伯がいきなり中越三塁打でチャンスメイクすると、後続が2連続四球を選び無死満塁。続く8番佐藤の打球はサードとレフトの間に落ちる適時安打、1番高橋も適時左前打で3点を追加。その後も四死球で二死満塁。打席には4番郡司を迎える。
「とにかくつなごうと思っていた」と話す郡司が打った打球はレフトへ。力強く振りぬいた打球はレフトフェンスを越え、公式戦初本塁打は見事な満塁本塁打となった。その郡司について都立小山台の福嶋 正信監督は「まだまだだね。もっと自分を出せるようになればもっといい選手になる」とさらに大きい選手になることを期待している様子だ。
点を取りたい帝京大高は4回、6番森田が二塁打で出塁すると、続く持木が適時左前打を打ち、1点を返す。さらに5回にも清水の適時中前打で1点を返すが、反撃もここまで。14対2で都立小山台がコールド勝ちを収めた。
福嶋監督は「今年の打線は大型打線。2009年の春ベスト4入りしたときと同じようなレベルなんですよ。今年はその上を狙いたいなと思っている。」とチームを分析。本大会へは「どこかで強豪を倒さなければならない。強豪を倒すためにはどうすればいいかということを考えてやっていくしかない」と意気込む。この試合先発の戸倉も「挑戦者として、シードを取れるように頑張りたい」と本大会への決意を語ってくれた。
勝利した都立小山台は4月3日に多摩市一本杉公園野球場にて、大成と対戦する。どのような戦いを見せてくれるのか注目したい。
(取材・写真=編集部)
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