立正大立正vs都立保谷
粟竹(立正大立正)
都立保谷の先発はアンダースローの茂手木。初回は先頭打者に中前打を許すものの、わずか7球で初回を終える。立正大立正監督の内田監督は「アンダースローだったので、嫌だなとは思っていました」と茂手木の印象を語った。そのなかで「練習通り、指示通り強引にならないで、センターから逆を意識して、さらに足も絡めて点を取ろうと思っていた」と分析していた。
2回に1点、3回に3点を奪った立正大立正。大きく動いたのは4回。9番田邉が左前打で出塁するとすかさず盗塁を決める。続く古谷がセーフティーバントを仕掛け、これが成功。無死一、三塁のチャンス。2番の大杉が2点適時三塁打を放ち二者生還。6対0とした。その後も粟竹の適時三塁打などでこの回一挙5得点。
なんとか点をとりたい都立保谷だが、立正大立正先発の醍醐のテンポの良いピッチングの前に、チャンスを作ることができない。この試合で醍醐は4回を投げ、打者13人に対し被安打1、与四死球0と完璧な投球を披露した。
テンポの良いピッチングに打線が再び応える。5回表、先頭打者の古谷が猛打賞となる二塁打、続く大杉も左前打で得点圏にランナーを置くと、犠飛、適時打や四死球などが絡み6点を追加し、15対0。このまま裏の攻撃を抑え5回コールド勝ち。立正大立正が白星発進を決めた。
「足も絡めて点を取ろうと思っていた」という言葉通り、立正大立正は10盗塁を決め、チャンスを広げて、得点という一連の流れを作りだす。3打数2安打でチームを引っ張った主将の粟竹は「初回からつなぐ意識で点を取れたのでよかったです。この冬は最後の最後まであきらめないことをテーマとしてやってきました。そのことによって球際に強くなってきていると思います。」と冬のトレーニングの効果を口にした。「一戦必勝で勝つだけ」。内田監督は気を緩めることなく、次の戦いに向けての決意を語った。
立正大立正は3月20日(月)午前10時から岩倉高校西東京運動場で、都立八王子北と対戦する。
(取材・写真=編集部)
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