マリナーズ・岩隈久志【写真:Getty Images】

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岩隈は今季同様に厳しい成績? FAの李大浩の成績も予測

 野球専門の米データサイト「ファングラフス」が、予測システム「ZiPSプロジェクションズ」による2017年成績予測を掲載しており、マリナーズの項目が28日(日本時間29日)に新たに更新された。メジャー6年目を迎える岩隈久志投手については、自己ワーストだった今季と全く同じ防御率4.12とやや厳しい数字が弾き出されている。一方、マリナーズからFAとなり、日本や韓国への復帰の可能性も含めて去就が注目されている李大浩内野手の名前もリストに含まれているが、年間20本塁打を放つ実力があると“算出”されている。

 例年、やや抑えめの成績が弾き出される「ZiPSプロジェクションズ」の予測だが、36歳となる岩隈はフル稼働した今季よりも8試合少ない25試合の先発に終わるとされている。投球回数も、今季の199イニングより50イニング以上少ない148回2/3。前半戦は中継ぎ起用だったメジャー1年目の2012年(125回1/3)、負傷で長期離脱した2015年(129回2/3)に次いで少ない数字との見方だ。

 岩隈の契約には、今季と同様にイニング数に応じて翌年の契約が自動的に決まる「べスティング・オプション」がついている。16年と17年で計324イニングに達することが条件で、今季の199イニングを差し引いて125イニングを投げれば、18年は年俸1500万ドル(約17億4000万円)で自動更新となる。予測通りならばこの条件はクリアできるということになる。

日本や韓国への復帰も選択肢の李大浩だが…

 同じマリナーズの投手では、絶対的エースの右腕フェリックス・ヘルナンデスも28試合登板で179回1/3を投げ、防御率3.66と低い数字が予測されている。悲願のワールドシリーズ制覇に向けて、「2枚看板」に予測を上回る活躍を期待したいところだ。

 一方で、まずまずの評価を受けているのが李大浩だ。メジャー1年目の今季は左打者との併用となり、104試合出場で打率.253、14本塁打、49打点。特に、後半戦は打率.200、2本塁打、12打点と大失速し、マイナー降格も経験した。

 しかし、「ZiPSプロジェクションズ」では、李大浩が2017年もメジャーでプレーすれば、打率.251、20本塁打、67打点と今季よりもいい成績を残すと算出した。

 本人は、韓国のメディアなどに対して、来季は併用ではなく完全なレギュラーとしてプレーできるチームとの契約を望んでいると明かしている。日本や韓国への復帰も選択肢の1つになると報じられているが、メジャーでの挑戦を続けて、20本塁打を目指すことになるのだろうか。