豊洲新市場の「最速」グルメレポートを書きたい!【第1回・市場前駅】
豊洲新市場。
2016年、ある意味で最も注目を集めた東京のスポット。
本当なら今ごろ無事にオープンして、市場として、観光地として、すごい人だったに違いない。きっとテレビなんかでも、
「豊洲新市場で食べられる! 絶品冬のお魚グルメ!」
みたいな企画が組まれまくり、彦摩呂さんが、
「なんとかの宝石箱や〜」
とかレポートしてくれていたはず。
だが、いろいろな大人の事情で、残念ながら今なお、開業の見込みは立っていない。
......あれ、ということは?
今、豊洲新市場のグルメレポートを書いたら、僕らが「一番乗り」になるんじゃなかろうか。
いざ、東京の「廃墟(新品未使用)」へ
そんなわけでJタウンネット、今回の企画は――。
豊洲新市場の「最速」グルメレポートを書きたい!
12月某日。
ゆりかもめに揺られ、「市場前駅」に編集部総勢5名が降り立った。
探検帽をかぶっているのがT編集長、黒いジャンパー姿なのがK副編集長
市場前駅は、東京都心で最も乗降客が少ない駅の一つだ。鉄道ファンの間では、「都会の秘境駅」なんて言われている。
まさに閑散
とはいえ、ちょっと前までは広告すら(乗降客がいないから)貼り出されていなかった。それを思うと、だいぶマシになった気がする
S記者「うわ、見てくださいよこれ」
指差す先にあったのは、一見なんの変哲もないコインロッカー。だがよく見ると、使われているロッカーはゼロ。
慢性的にコインロッカー不足が続く都心では、なかなかお目にかかれない光景だ。
無人駅です
観光パンフレットを手に取るM記者。なお、英語パンフでは豊洲新市場は「11月オープン」と記されていた
たいへん貴重な飲食物供給源
改札を出ると、閉鎖されている区画がある。
T編集長「これ、1年前の取材のときはなかったよ」
S「コンビニでも入るんすかね?」
地上に降りてみると、その正体がわかった。歩行者用のデッキだ。観光客用の飲食モール「千客万来施設」に、駅からそのまま入ることができるようになるらしい。
こんな感じにつながっている
地上側出入り口もこんな感じで封鎖中
T「できてたら便利だったろうにねえ」
さて、辺りを見回す。
ゆりかもめが走っていく
M記者「いやあ、すっかり出来上がっちゃってますねえ〜」
雲一つない青空の下、まだ一部では工事が続いているものの、新市場関連の施設はほとんど完成してしまっている。
だが、そこにはほとんど人っ気がなく、封鎖されたままだ。
I記者が駅前で、「あっ、これ......」。おそらくは、一帯のエリアマップがはめ込まれるはずなのだが、骨だけの状態で放置されている。物悲しい
まさに廃墟。
新品未使用の廃墟である。
というわけで、豊洲新市場周辺の今を、全5回に分けてレポート! 市場棟の壮大さにびっくりしつつ、思わぬ遭遇が待ち受ける第2回は24日公開。