悪役「レッドスカル」に整形した1児の父(出典:https://www.thesun.co.uk)

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今やお金をかければ誰でも整形し憧れの人物に近付ける時代となった。セレブやモデルなどの容姿に憧れて整形を繰り返す人も少なくはない。しかし、憧れの対象となるのは生身の人間だけではないようだ。以前、アメリカンコミック『キャプテン・アメリカ』の悪役Red Skull(レッドスカル)に憧れて、長年顔を改造し続けた男性をご紹介した。その男性の話題が最近またしても物議を醸している。

真っ黒な目に骸骨を彷彿とさせる凸凹した顔面、そして削ぎ落ちた鼻。真っ赤なその容貌は異様な悪人というに相応しい。そんな容貌に憧れて日本円で約430万円をつぎ込んだ男性が、南米ベネズエラの首都カラカスに住むヘンリー・ロドリゲスさん(37歳)だ。

人目を引くこと間違いない悪役「レッドスカル」に変身を遂げたロドリゲスさんは英紙『Daily Mail』に、「(こんな容貌に変身したが)もともと私は、きちんとした質素で伝統的価値観を大切にする家庭で育ってきたということだけは知ってもらいたい」と話す。ロドリゲスさん曰く、家族にとって彼のこのような変化とライフスタイルを受け入れることは容易ではなかったそうだ。

しかしどのように思われても、家族は大切であり、自分の一部だと話すロドリゲスさんには、現在3歳になる息子アーロン君がおり一緒に暮らしている。その怖い容貌からは想像もつかないほど子煩悩な父親だ。「家族が受け入れてくれれば、周りに何を思われても気にしません。息子が自分を受け入れてくれるならばそれで十分」とロドリゲスさんは話す。

英紙『The Sun』には、ロドリゲスさんのアーロン君に対する愛情と子煩悩さが伝わってくる写真が掲載されている。レッドスカルの容貌をしていても、ごく普通の生活を送っているロドリゲスさんとアーロン君。一緒に食事に出かけたり、肩車をしたりする姿は本当に仲のいい親子だ。

他の父親の風貌とまるで違うロドリゲスさんの姿を、全く気にしていない様子のアーロン君は、幼いながらにも父を受け入れているようだ。そして自分にとって「父親」であることが何より大切であるからこそ、姿形は問題ではないのだろう。

「タトゥーをしていようが、インプラントを入れていようが、私たちはみな同じ人間です。唯一人間だけが、なりたいものになれる生き物です。私は子供の頃から外向的で空想的で、変わったことが好きでした。それにコミックの『The Marvel Universe(マーベル・ユニバース)』が大好きでした。だから今、自分らしくなろうと決めてその通りにしたら、気持ちがとても良くなったんです」とロドリゲスさんは語る。

かなり変わった容貌のために、ロドリゲスさんを偏見の目で見る人も少なくないというが、「自分自身を受け入れてハッピーに感じることが一番大切です」と話すロドリゲスさんは長年かけて「レッドスカル」になるという夢を叶えた今、とても幸せに違いない。

出典:https://www.thesun.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)