自動運転車のリスクは「運転切り替え」の瞬間にもあった

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人の手による運転から完全な自動運転に移り変わるまでの間、車に変わって人が運転を引き受けることになる場面があるだろう。

「今回の変遷はこれまで自動車業界で起こってきたものとは異なり、ドライバーによってはこの新たな運転環境に苦労することもある」と、スタンフォード大学でおこなわれた調査で明らかになった。

システムから人の手に手綱が渡される間、速度変化が穏やかなものであればよいかもしれないが、どちらにしろドライバーが新たな運転環境に慣れるまでは不安定になる可能性は捨てきれない。

「人間は自分で運転している時としていない時ではパフォーマンスに差が出る、ということを人々は知っておくべきだろう」と、元スタンフォード大学院のホーリー・ラッセル氏は語る。

事前警告があってもドライバーは苦しむ

先日、研究者たちは自動運転システムをオフにする数秒前に十分に備えられるよう、ドライバーに警告を出す実験をおこなった。だが、こういった事前警告がされた場合でもドライバーたちは突然の変化に苦しんだ。

「変化が起こることを事前に知らされ、どう対応するかについて備えることができたとしても、やはりハンドルさばきの異常やパフォーマンスの低下が見られた」と、スタンフォード大で研究員を務めるレーン・ハーボット氏は言う。

たとえば車速を落とし周りの車にアラートを出すなど、異なる方法を取ることも考えられるだろう。ハーボット氏は、「自動車業界はドライバーがスピン事故を起こさないためにも、レビューされた具体的なモデルを整備するべきだ」と述べた。

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DAVID CURRY
[原文4]