【NHK紅白】宇多田ヒカル塩対応の裏であえぐ“崖っぷちアーティスト”たち
VTRでしか出場いたしませんーー。そんな宇多田ヒカル(33)のそっけない塩対応とは裏腹に、『NHK紅白歌合戦』への出場が喉から手が出るほどほしいアーティストは数多く存在している。また今年の紅白歌合戦は、スキャンダル疑惑でもちきりのLDHやジャニーズ若手グループに対するNHKの対応が注目される。
■和田アキ子、藤原さくら…当落線上であえぐ歌手今年で第67回目を迎えるNHK紅白歌合戦。ロックバンド「THE YELLOW MONKEY」の出場内定や宇多田のVTRによる初出場、SMAPの出演をめぐる騒動などが沸き起こる中、当落線上であえぐアーティストが少なくない。
当落線上にいるアーティストの一人が、有望な新人として名前が挙がっているシンガーソングライターの藤原さくら(20)。月9枠のドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)で所属事務所が同じ福山雅治(47)と共演し、1stシングル『Soup』をリリース。しかしドラマ自体が「藤原のプロモーションのようだ」と揶揄され、賛否両論を巻き起こした。
常連の和田アキ子(66)も、落選の可能性はゼロではない。和田は近年、ヒット曲がないまま紅白に出場を続け、若い世代を中心に「なぜ出場できるんだ」などとバッシングを受ける身。今年もネット上の出場予想では名前が挙がっているものの、今年7月に唯一リリースした92thシングル『All Right!!!』がパッタリ話題にならないなど不安材料はある。
「宇多田のような天上人は別として、国内のアーティストにとって紅白出場は死活問題。出れば次の年は“紅白出場歌手”の看板で1年メシを食っていける。事務所としては是が非でも出したいはず」(報道関係者)
もう一つの注目が、“スキャンダル組”だ。常連となりつつあったLDH所属のEXILEや三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEは、レコード大賞の1億円買収報道で揺れている。またジャニーズには、ファンの間で初出場が期待されるも、未成年妊娠疑惑が発覚し、CM降板など“スポンサーレベル”ではクロ扱いにされた若手グループがいる。
「いくら疑惑でとどまっているとはいえ、それぞれ限りなくクロに近いグレー。不祥事を嫌うNHKがどんな対応を取るのか注目。出るにせよ出ないにせよ“クロい関心”を集めることは間違いない。目をつむるのか、見過ごさずにバッサリ切るのか、NHKの品位が問われる」(前出・報道関係者)
今年も波乱の予感を漂わせる紅白。はたして視聴者納得のキャスティングが実施されるのか。それとも舞台裏で“見えない力”が働くのだろうか。出場者発表はもう間もなくだ。
文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。