空いてる「京町家」を宿泊施設に! 観光客にも好評
[ちちんぷいぷい‐毎日放送]2016年11月1日放送の「石井ジャーナル」のコーナーで、京都市内の宿泊施設不足が紹介されていました。
15年度の京都市の観光客数は5684万人で、約20%の1362万人が市内に宿泊(うち外国人宿泊客数は316万人)。2020年のオリンピックイヤーには外国人宿泊客は440万人の見込みで、現時点で6千室も足りない状態になっています。
京町家や農家民宿の推進で、京都らしい民泊を
京都市では、宿泊者を少人数の1組に限り面接をしてカギ渡しを行うことを条件に、町家を改装した宿泊施設でフロント設置義務を免除する条例を可決。簡易宿泊の許可が取りやすくなりました。
明治時代の面影を残す十軒長屋を改装した上京区の「町家ゲストハウス」は、老舗の油屋・山中油店が旅館業法の許可を得て運営。京都らしい暮らしを体験できると、国内外からの宿泊客に好評を得ています。
「山中油店 町家ゲストハウス」公式サイト
また下京区にある「ミヤコビレッジ」は宿泊施設のオーナーに代わり宿泊客との交渉や、物件の近隣住民の苦情処理などの民泊運営を行っています。阿部社長は「騒音対策やごみのルールを徹底し、宿泊客と近隣住民が気持よく生活できよう配慮している」と話します。
京都市内の空き家率は14%、特に観光スポットが集中する東山区は22.9%と空き家が目立つ状態。京都らしい京町家には一度泊まってみたいという日本人も多いはず。空き家を宿泊施設として整備、活用できれば一石二鳥ですね。(ライター:青空繭子)