ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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日本が4-0と大勝したオマーン戦は、相手のコンディションや強さという問題はあったにしても、僕は高く評価すべきだと思います。もともと、この試合は新戦力をテストするためのもの。その試みは成功でした。

何より大迫勇也がいい活躍をしてくれました。ポストも出来る、キープ力がある、得点の形が多いといろいろないい面を出したと思います。そしてFWとして一番求められる「ゴール」という結果をしっかり出しました。

しかも、それだけではなく、ヘディングでの1点目、切り返して冷静に決めた2点目と、違う形での得点を見せてくれたのが素晴らしかったと思います。1FCケルンでしっかりポジションを確保し、結果を出しているという自信に満ちた姿でした。

ここ最近の日本代表は原口元気が攻撃を引っ張っていました。ですが、大迫が活躍したことで、攻撃の形のバリエーションが広がったと思います。

それに清武弘嗣のプレーも見事でした。セビージャでは試合に出場できなくても、いいコンディションをキープできる、しっかりとしたトレーニングをしているのだと思います。真ん中でもプレーできるし、サイドもこなせる。香川真司が出場できなくても、十分にポジションを埋められるだけの選手だと証明しました。

他にも齋藤学は彼らしく、貪欲に仕掛けていました。ゴールがほしかったでしょうが、得点しなかったらダメだと言うことではありませんでした。久保裕也は出場時間が短かったのが残念です。本当はスタメンで見たいぐらいだったのですが……まぁ大迫がそのぶん活躍したので、チームとしては良しとしなければいけないでしょう。

今回の僕の評価は80点。チームは最高の形でサウジアラビア戦を迎えられると思います。