第69回秋季東北地区高等学校野球大会が2016年10月14日、山形県で開幕した。

同時期に、山形県高等学校野球連盟(以下、山形高野連)は大会の映像や音声をインターネット上に投稿・配信することは違法であると警告する文書をウェブサイトで公開した。さらに、ツイッターで一般ユーザーが球場の張り紙を投稿したものが拡散され話題となり、高校野球ファンを中心に議論となっている。


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ウェブサイトに公開された警告文には、以下のような内容が含まれている。

「高校野球連盟の許諾なく、全ての大会の試合での選手の模様を映像(VTR・写真)や音声をインターネット・ツイッター等へ、投稿・配信することや、自身のWEB上にアップ・掲載し視聴できるようにする行為は権利(肖像権・主催者としての著作権・報道機関との契約上の権利など)の侵害にあたり違法行為です」

ネットには「マナーを守れない人が一部いるのも確か」「一般人だからね」「地方の高校球児の活躍を広めるツールが減って残念」「選手から感謝されることも多いのに」と賛否両論ある。

Jタウンネット編集部は山形高野連に電話で話を聞いてみた。

「ネットマナー守って」

警告文に関して、話をしてくれたのは山形高野連・理事長の江口さん。

「日本高野連の指導の下で行っていることで、昨日今日決まったものではないです。写真・動画の禁止はホームページ上に何度か載せてはいましたが、『ネットマナーを守って』ということを詳しく説明するために改めて掲載しました。
秋季東北大会と同じタイミングになってしまったが、今まで県内の人から問い合わせを受けたことはありません。東北だけでなく全国から見に来る人がいる中で、『他県ではこういった問題が起きたが、こちらではどうか』というようなこともあり、文言を見られるようにしました。
先日も新聞記者の方に『そういう規則があったのか』と言われましたが、以前から球場にも貼ってあります。ネット上で色々な声があるようですが、なぜ今問題になっているのか不思議です」

より詳しいことは日本高野連に聞いてほしい、とのことだった。

今夏行われた全国高校野球選手権大会(甲子園大会)の際にも

「球場および周辺で撮影した写真・動画は、インターネットのサイト、ブログ、フェイスブック、ツイッターなどの電子媒体や出版物への掲載は禁止しています」

と大会本部が呼びかけをしていた。