震災から5年半... 岐路に立つ「マリンパル女川」
[OH!バンデス-ミヤギテレビ]2016年10月5日のがんばろう!宮城のコーナーでは、東日本大震災で被災した女川町の市場「マリンパル女川」の今について放送されました。
「マリンパル女川おさかな市場」公式サイト
街のシンボルとして長い間愛されてきた「マリンパル女川」は、東日本大震災で津波により壊滅的な被害を受けました。建て直しには長期間かかる見通しでしたが、震災から半年後の2011年10月に場所を移転し、旧マリンパル女川の6店舗が集まり「マリンパル女川おさかな市場」として営業を再開しました。
今後の進路を決めるのは各商店
マリンパル女川の山田さんは、「震災後、無我夢中でどうしても名物の秋刀魚の時期に営業を再開したいと頑張った。女川に来たお客様にぜひ海産物を求めて帰っていただきたいと思った」と語りました。
しかし、そのマリンパル女川が今大きな岐路を迎えています。きっかけは駅前商店街に、2016年12月完成予定の物産センター(仮称)。民間会社が整備の主体となるこのセンターへ、マリンパル女川事業共同組合は移転を予定していましたが、運営方針の違いから断念することに。そして、8月31日に事業協同組合は解散し、それぞれの商店が独自の判断で、今後の進路を決めることにしました。
おさかな市場で事業を継続する店、物産センターへ移転する店、自立再建する店など進路はさまざまです。山田さんは、「震災でお世話になった方々に恩返しがしたい。組合は解散してしまったけれど、女川は海の街なので、これからも海産物をメインにして町を盛り上げていきたい」と話していました。(ライター:長沢あきこ)