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予約しておけば好きな時間に部屋中をくまなく掃除してくれるロボット掃除機は非常に便利です。しかし、いくら賢いロボット掃除機であってもゴミとペットのフンを区別することは不可能で、ペットのフンを取り込んだルンバによって、床中にフンを塗りたくられるという悲劇が、世界中のペット愛好家の家庭で発生していることが明らかになっています。

Dad Describes What Happens When Roomba Meets Dog Poop - Neatorama

http://www.neatorama.com/2016/08/14/Dad-Describes-What-Happens-When-Roomba-Meets-Dog-Poop/

Roomba creator responds to reports of ‘poopocalypse’: ‘We see this a lot’ | Technology | The Guardian

https://www.theguardian.com/technology/2016/aug/15/roomba-robot-vacuum-poopocalypse-facebook-post

悲劇をFacebookで告白したのはアメリカ・アカンソーン州に住むジェシー・ニュートンさん。彼は、自宅で愛犬のEvieを飼っていて、ペットの毛を回収する目的でロボット掃除機Roomba(ルンバ)を導入していました。



家族が寝静まった頃を見計らって、深夜1時30分にルンバのタイマーを設定していたニュートンさんでしたが、ある晩、Evieを犬小屋に移すのをうっかり忘れて寝てしまったとのこと。運の悪いことに、Evieは深夜0時から1時30分までの間に、リビングルームでフンをしたそうです。

その結果は以下の図の通り。ルンバは床や家具の足にフンを塗りたくって"クリーニング"を完了。朝、起きたニュートンさんは、やけに茶色がかってべたつく床と、ただよう異臭に異変を感じた直後に、事態を把握したそうです。



「まるでジャック・ポロックの抽象画のようだ」とユーモラスに「大惨事」を表現するニュートンさんですが、自分のような悲劇はルンバなどのロボット掃除機を使っている誰にでも起こりえるため注意すべきだと警鐘を鳴らしています。



ちなみに、ニュートンさんのような悲劇を経験した人はネット上にたくさんおり、ロサンゼルス在住の海洋生物学者ジョナサン・ウィリアムズ博士もその一人。彼は、愛犬のアリスとの共同生活の中で、過去に3回も「悲劇」を経験しているそうです。

なお、ルンバを製造するiRobot社の広報担当者は、「正直なところ、このような悲劇をたくさん聞いています。iRobotの技術者は、お客様が抱える問題に対して解決方法を常に探しています。そして、この件は、取り扱うべき案件だと考えています。解決策があるとはまだ言えませんが、技術者はこの問題を確実に把握しています」と回答したとのことで、将来的に、ゴミとペットのフンを見分ける機能がルンバに搭載されるかもしれません。