写真は番組HPより

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 タレントの明石家さんま(61)がMCをつとめるトーク番組『さんまのまんま』(フジテレビ系)が、9月いっぱいで終了することが伝えられた。終了するのはレギュラー放送分で、10月以降はスペシャル番組として年2回の放送を予定しているという。

 31年という長い歴史を持ち、数多くのゲストと絶妙なトークを繰り広げ続けた当番組であったが、終了が発表されるや否や、様々な反応がネットを中心に寄せられている。中には、芸能人としてのさんまの「賞味期限」に関する話題も上がっているようだ。

 以前、自身が出演したラジオ番組『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)内で、大ヒット中のスマートフォンゲーム「ポケモンGO」について「ゲームやネットでテレビの客を取られている」という現状を危惧し、テレビ界に客を引っ張らなければならないと述べた上で、「ポケモンGOは敵とみなす」と発言。こうしたさんまの意見を「テレビが面白くないだけだからポケモンGOは関係ないだろ」「ゲームのせいにしているうちは視聴者離れも止まらないだろ」といった声が寄せられており、世間との感覚にズレが生じている構図が浮き彫りになっている。

 こうした背景もあり、さんまに対する“限界説”が囁かれているのだとか。

■現実味を帯び始めた“芸能界引退”

「『さんまのまんま』の終了を皮切りに、自身の冠番組にあたる『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)や、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)といったレギュラー番組も徐々に終了していくのではないかと噂されています。さんま自身も以前出演したテレビ番組で、『自分がいると若手が育たない』『誰かのために(お笑い界での席を)空けてあげたほうがいいかと思う』と語っており、引退を示唆するような発言を行っています。一部スタッフの間で“さんま限界説”が囁かれるこのタイミングで、徐々に引退に向けて動きだす可能性もあるのではないでしょうか」(芸能関係者)

 さんまは、自身とビートたけし(69)、そして所ジョージ(61)の名をあげ、3人が引退することがお笑い界の発展のために望ましいと述べており、新しい世代の育成に関する持論を展開したこともあった。さんまが司会を務める全番組が終了しないにしても、現在視聴者ウケのいい『ホンマでっか!?TV』をはじめとした数本のみに絞っていくという可能性は否定できない。

 魑魅魍魎が跋扈する芸能界で戦い続けてきた“お笑い怪獣”・さんまは、燃え尽きるまで牙をむき続けるのか。それとも隠居して若手の活躍を見届けるのか。いずれにしろ、今後の動向が気になるところだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。