30年かけて作りあげた「自然に囲まれたアトリエ」
「ボタニカル」＝「植物」の力でキレイと元気を磨くをコンセプトにお届けしている、TOKYO FMの番組「NOEVIR BOTANICAL LIFE」 http://www.tfm.co.jp/link.php?id=6497。
7月22日の放送は、「自然」を撮り続ける写真家の今森光彦さんが登場。琵琶湖近くの自然豊かな里山にかまえたアトリエにお邪魔し、お話をうかがいました。
自ら作りあげた自然環境
琵琶湖にほど近い山里の深い森を抜けたところ、緑の樹々に囲まれて建つのが、写真家・今森光彦さんのアトリエ兼自宅です。まるで別荘地のように見えますが、実はこの自然環境、今森さんが自身で大切に育てたものなんです。30年ほど前、偶然この場所に出会ってから、もともとあったヒノキ林を少し残し、自ら道を造り、池を造り、クヌギとコナラも数百本、自身の手で植えました。その後、その樹々に鳥があつまり、その鳥が食べ、フンと一緒に落としていった植物の種が育ち、自然の林が出来上がってきました。つまり、ここの自然をつくったのは今森さん自身と鳥たちなんです。
「もともと僕は、この琵琶湖の近くで育ちました。ここの自然や生き物に育ててもらったと言っていいでしょう。だから、あの頃の自然環境をどうしても再現したかった。実は、このアトリエの林に鳥がいっぱい集まってくるのは、虫が豊富にいるからです。どんな小さなものでもこの世に必要とされていない生き物はいません。まず、植物という基本があって、虫がいて、鳥がいて、生命が繋がってゆく。 ここのアトリエの自然も今、やっと自分が作りたかった環境に近づきつつあります」
また、日本の自然破壊の問題の一つに放置林がありますが、自然はただそのままにしておけばいいという認識は間違い。今森さんは、定期的に木を切る事も大切だと考えます。木を切れば林の中に日が差し込み、生き物も喜びます。とれた薪はピザ釜やマキストーブにも使い、また、細い枝は落ち葉と一緒にして腐葉土を作り、無農薬の野菜をつくるときに活用。今森さんのアトリエでは全く無駄なくエネルギーが循環しているのです。
都会のど真ん中だって、そこは自然の一部！
今森さんは「里山」という言葉を、単なる「山」ではなく、そこに人が関わる事で作物を得、エネルギーを得て、また、それを自然に返してゆくという循環がある場所だと考えています。ここ半世紀、私達は、開発という名目でこの「里山」の環境を失って来ましたが、今森さんは復活も可能だと語ります。
「大事なことは、自分が自然に参加している事実を認識することです。自分も常に自然の中で生きていて、自然に生かされているということを意識して欲しい。たとえそれが都会のベランダであっても、近くに街路樹など緑は必ずあり、そこには雨もおちて来ます。自然はどこに行こうと永遠になくなりません。人は常に自然の中で生きている。是非、それに気がついて、喜びを感じて欲しい。都会の小さなベランダ、部屋の中の小さな鉢植えであっても、そこは自然の一部であり、里山と繋がっているんです！」
「自然」をモチーフに切り紙作家としても活動する今森さんの展示会を、ノエビア銀座ギャラリーにて開催中（9月2日まで、入場無料）。
詳しくはこちら： 今森光彦ペーパーカット展「どうぶつ島たんけん」 http://gallery.noevir.jp/doubutsu/
TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介する「NOEVIR BOTANICAL LIFE」をオンエア。次回7月29日の放送は、南国の自然に触れ合える、沖縄「東南植物楽園」を紹介します。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」 http://www.tfm.co.jp/color/。7月は、女優の浜美枝さんをお迎えしてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。
【あわせて読みたい】
★NY、パリで大人気「カスタムサラダ」とは？ http://tfm-plus.gsj.mobi/news/gjRzyCvbDQ.html
★写真以上に気持ちが表れる「切り紙」って何？ http://tfm-plus.gsj.mobi/news/52zTRwKw2k.html
★「水出しアイスティー」に相性がいいハーブBEST 3 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/0KGWfCuZHW.html
＜番組概要＞
番組名：「NOEVIR BOTANICAL LIFE」
放送日時 ：毎週金曜8:38〜8:43
ナビゲーター：高橋万里恵
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/botanical/
7月22日の放送は、「自然」を撮り続ける写真家の今森光彦さんが登場。琵琶湖近くの自然豊かな里山にかまえたアトリエにお邪魔し、お話をうかがいました。
自ら作りあげた自然環境
琵琶湖にほど近い山里の深い森を抜けたところ、緑の樹々に囲まれて建つのが、写真家・今森光彦さんのアトリエ兼自宅です。まるで別荘地のように見えますが、実はこの自然環境、今森さんが自身で大切に育てたものなんです。30年ほど前、偶然この場所に出会ってから、もともとあったヒノキ林を少し残し、自ら道を造り、池を造り、クヌギとコナラも数百本、自身の手で植えました。その後、その樹々に鳥があつまり、その鳥が食べ、フンと一緒に落としていった植物の種が育ち、自然の林が出来上がってきました。つまり、ここの自然をつくったのは今森さん自身と鳥たちなんです。
「もともと僕は、この琵琶湖の近くで育ちました。ここの自然や生き物に育ててもらったと言っていいでしょう。だから、あの頃の自然環境をどうしても再現したかった。実は、このアトリエの林に鳥がいっぱい集まってくるのは、虫が豊富にいるからです。どんな小さなものでもこの世に必要とされていない生き物はいません。まず、植物という基本があって、虫がいて、鳥がいて、生命が繋がってゆく。 ここのアトリエの自然も今、やっと自分が作りたかった環境に近づきつつあります」
また、日本の自然破壊の問題の一つに放置林がありますが、自然はただそのままにしておけばいいという認識は間違い。今森さんは、定期的に木を切る事も大切だと考えます。木を切れば林の中に日が差し込み、生き物も喜びます。とれた薪はピザ釜やマキストーブにも使い、また、細い枝は落ち葉と一緒にして腐葉土を作り、無農薬の野菜をつくるときに活用。今森さんのアトリエでは全く無駄なくエネルギーが循環しているのです。
都会のど真ん中だって、そこは自然の一部！
今森さんは「里山」という言葉を、単なる「山」ではなく、そこに人が関わる事で作物を得、エネルギーを得て、また、それを自然に返してゆくという循環がある場所だと考えています。ここ半世紀、私達は、開発という名目でこの「里山」の環境を失って来ましたが、今森さんは復活も可能だと語ります。
「大事なことは、自分が自然に参加している事実を認識することです。自分も常に自然の中で生きていて、自然に生かされているということを意識して欲しい。たとえそれが都会のベランダであっても、近くに街路樹など緑は必ずあり、そこには雨もおちて来ます。自然はどこに行こうと永遠になくなりません。人は常に自然の中で生きている。是非、それに気がついて、喜びを感じて欲しい。都会の小さなベランダ、部屋の中の小さな鉢植えであっても、そこは自然の一部であり、里山と繋がっているんです！」
「自然」をモチーフに切り紙作家としても活動する今森さんの展示会を、ノエビア銀座ギャラリーにて開催中（9月2日まで、入場無料）。
詳しくはこちら： 今森光彦ペーパーカット展「どうぶつ島たんけん」 http://gallery.noevir.jp/doubutsu/
TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介する「NOEVIR BOTANICAL LIFE」をオンエア。次回7月29日の放送は、南国の自然に触れ合える、沖縄「東南植物楽園」を紹介します。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」 http://www.tfm.co.jp/color/。7月は、女優の浜美枝さんをお迎えしてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。
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＜番組概要＞
番組名：「NOEVIR BOTANICAL LIFE」
放送日時 ：毎週金曜8:38〜8:43
ナビゲーター：高橋万里恵
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/botanical/
