CBS MarketWatchによると、米フィラデルフィア地区連銀が19日発表した5月の米製造業景況指数は、前月の25.3から7.3に大幅に低下し、2003年6月以来、約2年ぶりの最低水準となった。市場の事前予想の平均値17.9も下回った。ただ、生産活動拡大・縮小の分岐点とされるゼロは上回っている。

  同指数は、ISM(サプライマネジメント協会)の製造業景況指数の先行指標として重要視されているが、今週初めに発表された5月のニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス11.1と2年ぶりにマイナスに転じており、米景気のソフトパッチ(一時的な景気沈滞減少)懸念が強まる結果となった。

  項目別では、新規受注指数は前月の20.3から15.0に低下、出荷指数は同29.4から14.9に低下した。雇用指数も同16.8から5.4に低下した。受け取り価格指数は同28.0から15.7に低下した。

  また、6ヵ月先の業況予想も前月の27.5から22.3に低下し、2001年3月以来、4年2ヵ月ぶりの最低水準にまでに低下した。 【了】