【頑張る!マネージャー】県立西邑楽高等学校「誰一人欠けてはいけない必要不可欠な存在」
1976年に開校した西邑楽高等学校。普通科、スポーツ科、芸術科の3つの科を持ち、その3つの科を有するのは公立高校としては県内唯一の全日制高校です。
そんな西邑楽高校の野球部は、新チームで挑んだ昨秋の大会では、2回戦敗退。しかし、先日行われた春の大会では、ベスト8の樹徳に惜しくも敗れたものの、昨秋の成績を超え3回戦まで勝ち進み、着実に力をつけていることが試合から伺えます。そんな成長著しい選手を支えるのは、7名のマネージャーのみなさん。普段どんなことを心掛けて活動し、今後どのように成長したいのか。選手の成長に繋がった一因でもある、西邑楽高校の野球部のマネージャーの方にお話を伺いました。
左から、久保 綾音さん、湯田 七海さん(西邑楽高等学校)
西邑楽高校の21名の部員を支える7名のマネージャー。ベテラン3年生の黒川 明日香さん、青木 みうさん。高校マネージャー生活1年を経験した2年生の久保 綾音さん、湯田 七海さん。そして、4月に入部したての1年生、新井 つぐみさん、吉岡 瞭伽さん、石関 英菜さん。
ジャグ作り、アイシング作り、道具の手入れ、部室掃除、ごみ捨て、ティーボール作り、アナウンス、トイレ掃除、トレーニング補助、草むしり、など多岐にわたる活動をしています。どんな活動でも巡り巡って野球に専念する選手にとってプラスになる活動です。
そんな、西邑楽高校のマネージャーさんならではの強みとは?「部員の数が少ない分、マネージャーも協力して練習をするので、みんなとの距離が近いです。そして、とにかく選手と仲が良いです!」そう答える7名のマネージャーさん。マネージャーの方も選手と変わらず、活動に取り組むことで、自然と距離も縮まり、そして選手とマネージャーという壁を超え、野球に情熱を注ぐ一人の人間として、お互いに接していることが伺えます。
「“ありがとう”、と言われた時」や「みんなが頑張っている姿を見ている時」。そんな時にマネージャーとしてのやりがいを感じ、常に選手が練習しやすい環境を作ることを心掛けて選手をサポートしているそうです。
そんな7名のマネージャーの方から、西邑楽高校野球部の選手達にメッセージもいただきました。「いつもみんなが努力している姿を近くで見ているので、夏は1勝でも多く勝てるように頑張れ!!」
[page_break:かっこかわいいマネージャーになれ!]かっこかわいいマネージャーになれ!3年生の黒川 明日香さんに更にお話を伺いました。
「中学の時にソフトボールをやっていたので、中学での活動を活かしたいと思い始めました」と、高校野球のマネージャーになったきっかけを教えてくれた黒川さん。中学では、プレーをする立場。そしてその経験を活かして高校では、自分が選手を支える立場に。
左から、黒川 明日香さん、青木 みうさん(西邑楽高等学校)
「かっこかわいいマネージャーになれ!」と選手に言われたことが心に残り、日々活動に励む黒川さん。そんな黒川さんは、「周りが良く見えて、気が利くマネージャーになりたい」と今の現状に留まることなく、日々高みを目指して活動しているそうです。
「入部当初、マネージャーの先輩方がいなかったので、スコアやアナウンスを自分たちで一から覚えたりすることが、最初は大変でした。そんな困難もありましたが、3年生の選手は普段から感謝の言葉をたくさん言ってくれるので、とても嬉しいです!」入部当初の大変だった思いを語る一方、そんな困難を乗り越えた今は、嬉しいことの方がたくさんあると教えてくれました。
最後に、西邑楽高校野球部の選手達に、自分達にとってマネージャーの方はどんな存在かを尋ねると、「必要不可欠な存在。いつも自分達選手のことを気にかけてくれて、全力で裏方のサポートをしてくれています。今のチームは7人と人数が多い一方、誰一人欠けてはいけない7人です。本当にいつも世話になっているので、試合に勝つことで恩を返したいです!」と答えてくれました。
選手21名とマネージャー7名の28名が一丸となり、誰一人欠けることなく、野球に取り組んでいることが伺えた西邑楽高校野球部のみなさん。今後も、皆で一つの目標に向け突き進み、マネージャーも選手も、今までにない喜びを味わえる夏にしてください!ありがとうございました!