aiko「歌詞は実体験＋妄想です」
ニューアルバム『May Dream』をリリースしたばかりのaikoさんが6月6日、TOKYO FMの番組「Blue Ocean」にゲスト出演。パーソナリティでaikoさんの大ファンだという住吉美紀が、ニューアルバムや40歳を迎えた心境、歌詞の世界について聞きました。
――デビューから18年目。40歳を迎えた心境
住吉：12枚目のニューアルバムリリース、デビューからは18年目ということですが、変わってきた事はありますか。
aiko：全然変われない場所もあるけど、40歳になって前より人に好かれなくちゃいけないとか嫌われたくないとか思うのがだいぶ減りましたね。
住吉：前は思ってたんですか？
aiko：すごい怖かったですね。人にどう思われているかっていうのが。前はテレビとかで“うわーっ”ってやって、家に帰るとすごい反省して「全然あかんかった……」って。「なんであんな風に喋ったんやろ？ あの服大丈夫やったかな。今日なんであの色の服を着たんやろ？」とかすごい考えてたんですけど、前より気にしなくなりましたね。
住吉：年齢を重ねてきて変わったなと思うことはありますか？
aiko：昔より自分のことを信じられるようになった。
住吉：どういうことですか？
aiko：曲を作って、CDにして形にしていくっていう作業の中で、一番最初の0から1にする作業は自分がやるんですよ。でもそこからアレンジが加わって、ミュージシャンの方がギターを弾いてくれたりドラムを叩いてくれたりして形になっていく時に、すごく不安になってしまうことがあるんですね。
自分自身が自信を持っている時って、曲を家で作って出来上がった瞬間だけなんですよ。「よし！ いい曲ができた！」って思うねんけど、日が経つにつれ本当に大丈夫かなって思っちゃうんです。その時に周りのスタッフさんたちの意見がすごい大切で、周りの人が“好き”って言ってくれることで自信を持ったりしてたんです。困った時に周りの人に支えられて、やってきたんですね。
でもやっと自分も少し目線が一緒になってきた感じがしていて、それは自分のことを信じて「自分はこう思っている」っていうことを伝えられるようになったからかなって思います。
住吉：アーティスト・aikoの「自立への道」って感じですね。
aiko：そう。この3、4年くらいちょっと変わりたいなと思っていて。年齢とかもあんのかな……。あと、どんどんずっとやっていくと、この環境が当たり前になってくる瞬間ってないですか？ 例えば前は「このテレビ局に来れた！」「このラジオ局に来れた！」って、すごい思ってスタジオに入ってたんやけど、そういう気持ちとはまた違う緊張が増えて。だからその時のことを糧にしてちゃんと乗り越えられるようになりたいなと思っています
――変わらない歌詞の世界
住吉：でもひとつ変わらないと思うのは、aikoさんの曲の歌詞ですね。逆に変わらないのがすごいと思っていて“女の子度・トキメキ度・切なさ度”は強烈ですよね。
aiko：ここだけはね、なんかずっと時間が止まったままなんですよね。
住吉：aikoさんの曲は特に、恋の始まりと終わりに欠かせないですよね。「恋しちゃった！」って時に寄り添ってくれたり、「恋が終わる瞬間」に余計に泣けるみたいな。どうしてこの歌詞が保てているのでしょうか。
aiko：もうね、子どもなんですよ。勉強できないんですよね、ここに関しては。
住吉：プロの方に聞くのも失礼なんですけど、歌詞を書く時は、当然自分の経験だけじゃなくて、プロとしてクリエイティブに作っていらっしゃると思うんですけど……。
aiko：きっかけはね、絶対あったことじゃないと書けないんですよ。でも、その分良い事も悪い事も想像するのが好きなんです。ペットボトル1本をじっと見てて、「これ、さっきあの人が飲んだお茶やな」とか「これ、あの人がずっと持ってたお水」とか、そういうところから膨らんでいくんです（笑）。
住吉：若干ストーカーチックな（笑）。
aiko：脳内ストーカーやと思う。実際は追っかけたりとかしたことないけど、頭の中にはありますね。
――12枚目のニューアルバム『May Dream』をリリース
住吉：『May Dream』もかなり切ないです。例えば「合図」という曲の歌詞。“ねぇ もっと好きって言ってよ 眠れなくなるくらい困らせてよ”は、aikoさんじゃないと言えないですよね。言ったことがあるってことですか？
aiko：でも、言いません？（笑）。
住吉：40歳になっても、この気持ちはあるってことですよね。
aiko：ありますよ！
住吉：やっぱり素晴らしい！ 私なんて「もっと好きって言ってほしいと思ってたけど、人間そんなに他人のことを好きになれないし、結局は自分よね」みたいな感じになってきつつありますよ。ここがaikoさんのすごさですね。
aikoさんは6月7日も、当番組に出演いたします。お楽しみに。
（aikoさんは、2016年6月6日放送のTOKYO FM「Blue Ocean」に出演しました）
【あわせて読みたい】
★ハナレグミ永積崇が考えるカッコイイ大人とは？ http://tfm-plus.gsj.mobi/news/vl6DYwpXPZ.html
★幸福感をもたらすハーブとは？ http://tfm-plus.gsj.mobi/news/vPX6o8UcOg.html
★「ピクニック」はもともと屋内のアソビだった!? http://tfm-plus.gsj.mobi/news/pmPb6FKI0a.html
＜番組概要＞
番組名：「Blue Ocean」
放送日時 ：毎週月〜金曜9：00〜11：00
パーソナリティ：住吉美紀
番組Webサイト： http://www.tfm.co.jp/bo/
――デビューから18年目。40歳を迎えた心境
住吉：12枚目のニューアルバムリリース、デビューからは18年目ということですが、変わってきた事はありますか。
住吉：前は思ってたんですか？
aiko：すごい怖かったですね。人にどう思われているかっていうのが。前はテレビとかで“うわーっ”ってやって、家に帰るとすごい反省して「全然あかんかった……」って。「なんであんな風に喋ったんやろ？ あの服大丈夫やったかな。今日なんであの色の服を着たんやろ？」とかすごい考えてたんですけど、前より気にしなくなりましたね。
住吉：年齢を重ねてきて変わったなと思うことはありますか？
aiko：昔より自分のことを信じられるようになった。
住吉：どういうことですか？
aiko：曲を作って、CDにして形にしていくっていう作業の中で、一番最初の0から1にする作業は自分がやるんですよ。でもそこからアレンジが加わって、ミュージシャンの方がギターを弾いてくれたりドラムを叩いてくれたりして形になっていく時に、すごく不安になってしまうことがあるんですね。
自分自身が自信を持っている時って、曲を家で作って出来上がった瞬間だけなんですよ。「よし！ いい曲ができた！」って思うねんけど、日が経つにつれ本当に大丈夫かなって思っちゃうんです。その時に周りのスタッフさんたちの意見がすごい大切で、周りの人が“好き”って言ってくれることで自信を持ったりしてたんです。困った時に周りの人に支えられて、やってきたんですね。
でもやっと自分も少し目線が一緒になってきた感じがしていて、それは自分のことを信じて「自分はこう思っている」っていうことを伝えられるようになったからかなって思います。
住吉：アーティスト・aikoの「自立への道」って感じですね。
aiko：そう。この3、4年くらいちょっと変わりたいなと思っていて。年齢とかもあんのかな……。あと、どんどんずっとやっていくと、この環境が当たり前になってくる瞬間ってないですか？ 例えば前は「このテレビ局に来れた！」「このラジオ局に来れた！」って、すごい思ってスタジオに入ってたんやけど、そういう気持ちとはまた違う緊張が増えて。だからその時のことを糧にしてちゃんと乗り越えられるようになりたいなと思っています
――変わらない歌詞の世界
住吉：でもひとつ変わらないと思うのは、aikoさんの曲の歌詞ですね。逆に変わらないのがすごいと思っていて“女の子度・トキメキ度・切なさ度”は強烈ですよね。
aiko：ここだけはね、なんかずっと時間が止まったままなんですよね。
住吉：aikoさんの曲は特に、恋の始まりと終わりに欠かせないですよね。「恋しちゃった！」って時に寄り添ってくれたり、「恋が終わる瞬間」に余計に泣けるみたいな。どうしてこの歌詞が保てているのでしょうか。
aiko：もうね、子どもなんですよ。勉強できないんですよね、ここに関しては。
住吉：プロの方に聞くのも失礼なんですけど、歌詞を書く時は、当然自分の経験だけじゃなくて、プロとしてクリエイティブに作っていらっしゃると思うんですけど……。
aiko：きっかけはね、絶対あったことじゃないと書けないんですよ。でも、その分良い事も悪い事も想像するのが好きなんです。ペットボトル1本をじっと見てて、「これ、さっきあの人が飲んだお茶やな」とか「これ、あの人がずっと持ってたお水」とか、そういうところから膨らんでいくんです（笑）。
住吉：若干ストーカーチックな（笑）。
aiko：脳内ストーカーやと思う。実際は追っかけたりとかしたことないけど、頭の中にはありますね。
――12枚目のニューアルバム『May Dream』をリリース
住吉：『May Dream』もかなり切ないです。例えば「合図」という曲の歌詞。“ねぇ もっと好きって言ってよ 眠れなくなるくらい困らせてよ”は、aikoさんじゃないと言えないですよね。言ったことがあるってことですか？
aiko：でも、言いません？（笑）。
住吉：40歳になっても、この気持ちはあるってことですよね。
aiko：ありますよ！
住吉：やっぱり素晴らしい！ 私なんて「もっと好きって言ってほしいと思ってたけど、人間そんなに他人のことを好きになれないし、結局は自分よね」みたいな感じになってきつつありますよ。ここがaikoさんのすごさですね。
aikoさんは6月7日も、当番組に出演いたします。お楽しみに。
（aikoさんは、2016年6月6日放送のTOKYO FM「Blue Ocean」に出演しました）
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＜番組概要＞
番組名：「Blue Ocean」
放送日時 ：毎週月〜金曜9：00〜11：00
パーソナリティ：住吉美紀
番組Webサイト： http://www.tfm.co.jp/bo/
