2014年度の労働者派遣事業の売り上げが6年ぶりに増加したことが、厚生労働省がまとめた労働者派遣事業報告の集計結果で分かった。

 2014年度の労働者派遣事業の年間売上高は5兆4394億円(前年度比6.6%増)で、6年ぶりに増加した。一般労働者派遣事業が3兆9056億円(同8.8%増)、特定労働者派遣事業が1兆5338億円(同1.3%増)だった。

 派遣料金(8時間換算)は、一般労働者派遣事業が1万7282円(前年度比1.6%増)、特定労働者派遣事業が2万4062円(同1.6%増)。

 派遣労働者の賃金(8時間換算)は、一般労働者派遣事業が1万1840円(前年度比1.3%増)、特定労働者派遣事業が1万5408円(同0.5%減)となっている。

 派遣労働者は前年度比4.6%増の263.1万人で、2年続けての増加。派遣労働者の内訳は、一般労働者派遣事業の「常時雇用労働者」が55.2万人(前年度比5.4%増)、「登録者」が179.9万人(同4.8%増)、特定労働者派遣事業の「常時雇用労働者」が27.9万人(同1.4%増)となっている。

 派遣先件数は82.9万件(前年度比1.4%増)となり、3年連続で増加した。一般労働者派遣事業が71.5万件(同1.6%増)、特定労働者派遣事業が11.4万件(同0.4%増)ともに増加している。

 集計結果は、一般労働者派遣事業1万7735事業所、特定労働者派遣事業5万6874事業所の状況をまとめた。

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